携帯小説!(PC版)

トップページ >> 恋愛 >> 桜の木とともに 本編?

桜の木とともに 本編?

[232]  キョウスケ  2008-10-02投稿
私はフッと見上げると、息子がいつの間にか、桜の木下で遊んでいる事に気付く。
「春樹、どうした?」
「今年も、いっぱい咲いてるよ、お父さん」
桜を見ながら答える、息子の春樹の側に行き、
「桜が咲かないと、春って感じがしないからな」
当たり前のような私の言葉に、
「でも、お父さんは桜の木を避けてるように見える」春樹の言葉に、私は何も言えなくなってしまった。
正直、桜の事は思い出として残したかったが、毎年春になり、桜の花びらが咲き誇るこの時期は、否応なくあの頃の記憶も思い出してしまう。

「大和君、明日は暇?」
桜の言葉は、桜の木のある私の家に行ってもいいか?という質問でもあった。
「いつでもどうぞ。俺の両親も逢いたがってたし」
断る理由はなかった。
「じゃあ、明日遊びに行くね」
笑顔で答える桜だった。
桜が家に来るのは、中学に入ってからは時々あった。もっとも、一番の目的は例の桜の木なのだが。それでも、私に会いに来てくれるし、二人で楽しい時間を過ごしたかった。

感想

感想はありません。

「 キョウスケ 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス