携帯小説!(PC版)

腐りかけ?

[240]  Seoul  2008-10-03投稿
さすがに一晩中口にした甘ったるい紅茶に胃が焼け付くようだ。
後輩が云うほどの夜帶のきつさはなく、むしろ…ここのところの公私ともの燃え尽き無気力感を一時は忘れさせ、没頭できる何かがまだあった事に驚いた。
脱走犯の竹田くんは始終ニヤニヤヘラヘラと機嫌よいから兎も角呼び止められても事務的こみゅでスルーしたけど、田中の婆さんには泣かされた。
婆さんは前回の入院ではリハビリを毎日欠かさず頑張り、驚異的な回復力で満面の笑みで家族の元に帰っていった。それは確かな幸せだっただろうに
…3ヶ月ぶりに病室であった婆さんはスッカリ形相も態度も変わってしまっていたんだ…
話しかける事すら躊躇する空気だったけど、あたしは婆さんが好きだったし。
「バーちゃーん!久し振りぃ!」
とホントに話したいよ、って気持ち込めてドアを開けて部屋に飛び込んだ。

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