時と空の唄7-4
「つかれたぁ…」
ニコラを出て2日半。
ようやくクオーカに着いた時には日は傾き月がぼんやりと浮かびはじめていた。「うん、クオーカって案外遠いね…」
歩き疲れた四人はとりあえず宿に泊まり、翌日の朝、この町の情報屋を訪ねることにした。
「クオーカの町じゃどこまで情報が得られるか分からないが、三種の神器のさの字くらいは手がかり得られるかもな。」
クオーカはサントラーセットやキジルのように大きな町ではない。
故にどこまで情報を得られるか分からないのだ。
「まぁ、一発で行くほど簡単じゃないだろ。」
「それは…そうなんだが」
ラウフは苦笑しながらそう言った。
「この町には二軒の情報屋がある。2つ回ってギリギリかな。」
朝起きると外にはしとしとと霧のような雨が降っていた。
「雨…」
ランスォールはふと少し離れた隣のベッドを見た。
誰もいない。
今さっきまで誰かいたような形跡がある。
するとガチャリとドアの開くがしてラウフが部屋に入ってきた。
「あぁオハヨウ。」
「外、雨みたいだけど用事か?」
「ん?あぁいや、手紙を出しに行ってただけだ。」
ラウフはランスォールがキジルにいた頃から頻繁に手紙を出していた。
ラウフが言うには、遠くの町の友達だという。
「ふあぁ〜…」
「おはようございます」
シーラと雪が起き出した。
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