Keep loveing〜出会い〜
君と出会ったあの日
私の心はボロボロだった
教室から走り出た時
私は君とぶつかった
きっとその時の私の顔は
今にも泣きそうだったんだろう…
自分でも泣かないよう必死に歯を食い縛って教室を飛び出たことを覚えている
人前で泣くことが嫌いな私でもその日だけは何故か涙を堪えていた
君と出会ったあの日は――――――――――
あの日私は好きだった人に嫌われた。
その人は男の子なのに私の相談によくのってくれる優しい人だった。
私とその人は同じクラスで皆に「付き合ってるの?」
と聞かれるぐらい仲がよかった―――\r
よかったはずなのに……
あの日その人は私に
『お前と話すとウザイ』
そう言って私の横を通り過ぎて行った……
私はすぐには言葉の意味が理解出来なかった。時間がたつにつれ私はようやく結論に辿り着いた。
『私は嫌われたんだ』と…
そう気付くと私は教室を飛び出した
今にも溢れそうな涙を誰にも見せたくなかったから――
そして君とぶつかった。
君は私の顔を見ると何か察したのか小さな声で
「我慢するな!」そう言って私の頭に軽く手を乗せ去っていった。
君はあの頃から優しかった。でもその優しさが辛い時もあった―――――。
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