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MYSTERY SHADOW 2

[445]  杉山 敏樹  2008-10-05投稿
戦後、世界は連合軍によって団結していたが、シャドーを倒すという名目によるものであり国家による主義主張は全くの別物であった。
2000年7月
旧カンボジア国境付近
紅龍は夕焼けの空を眺めていた。壊れて動かない戦車の上で横になり、ただひたすら空を見ていたのだ。
後ろから気配がした。もちろん敵ではなく、誰かも分かっていた。
スウォーティー『囲まれてるぞ』

紅龍『どうせ動きはしないさ。奴らにやり合う気は無い』

ここ一ヶ月、全く戦闘は起きておらず停滞状態にあるのだ。ここでの戦いの始まりは半年前になる。つまり先の大戦が終わった直後である。
紅龍『何の意味がある・・・』
スウォーティー『ここは本部にとって防衛線、奪われれば直接攻撃が可能になる』
紅龍『本部への攻撃など今でも可能だ、迎撃してるから無傷なだけだろ』

現にシャドー本部への核ミサイルは、今まで26発にも及んだ。しかし、例のものによって全くの無傷である。
航空部隊を中心とした戦闘機も、最新の兵器を持つシャドーには形無しで合った。
そこへ一人の兵士が敬礼をし、こう伝えた。
兵士『撤退命令です』

突如、本部への帰還命令であった。

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