ソードメーカー13―?
アリネスはそう言って、一つ小さく息を吐いた。
「…アリネス様。今度の事件、暗黒剣ソードメーカー側からの策略の可能性が濃くなってきました」
「何ですって!?」
その言葉に、アリネスは驚いた。
「あくまでも可能性の話です。まだ確証には至っていませんが、暗黒剣側に近いベイスが襲われた事を考えてみると、可能性が無いとも言い切れません」
「でも、暗黒剣とは同じ闇の属性として長く同盟関係を続けてきたのよ。…私には信じられないわ…」
「分かっています。だからこそ、ロザラムを王宮まで連れくる事にしたのです。罪を不問にする代わりに、誰と結託しているのかを聞く為に」
「…取引をするつもりなの?」
「この事件は国家の大事、ひいては国民の大事に関わる事です。しかし、拙速に過ぎても事を仕損じる危険性があります。ですから、取引の後も慎重に調べを進めていく事をお約束致します」
「…そうね。分かったわ。貴方を信じて、宰相府の判断を支持しましょう」
アリネスは真剣な眼差しのリグラを見て、安堵の表情を浮かべると、その方針を受け入れた。
「ありがとうございます」リグラはそう言って、深々と頭を下げた。
「それにしても…姉妹か…ふむふむ…」
「…アリネス様。今度の事件、暗黒剣ソードメーカー側からの策略の可能性が濃くなってきました」
「何ですって!?」
その言葉に、アリネスは驚いた。
「あくまでも可能性の話です。まだ確証には至っていませんが、暗黒剣側に近いベイスが襲われた事を考えてみると、可能性が無いとも言い切れません」
「でも、暗黒剣とは同じ闇の属性として長く同盟関係を続けてきたのよ。…私には信じられないわ…」
「分かっています。だからこそ、ロザラムを王宮まで連れくる事にしたのです。罪を不問にする代わりに、誰と結託しているのかを聞く為に」
「…取引をするつもりなの?」
「この事件は国家の大事、ひいては国民の大事に関わる事です。しかし、拙速に過ぎても事を仕損じる危険性があります。ですから、取引の後も慎重に調べを進めていく事をお約束致します」
「…そうね。分かったわ。貴方を信じて、宰相府の判断を支持しましょう」
アリネスは真剣な眼差しのリグラを見て、安堵の表情を浮かべると、その方針を受け入れた。
「ありがとうございます」リグラはそう言って、深々と頭を下げた。
「それにしても…姉妹か…ふむふむ…」
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