長女へ〜2〜
あなたがついに赤信号を出したのは小5のある朝…
学校へでかけようと玄関まで行ったあなたは立ち止まり、
急にしくしく泣き出した。
『学校行きたくない…』
『!』
初めて聞くこの言葉に私は狼狽した。
色んな感情が急に渦を巻いて押し寄せ、
今までの平穏な時間をすべて巻き込んで
心の中が真っ暗な嵐になった。
その日は三女の幼稚園で大切な行事があった。
役員だった私はどうしても行かなくちゃいけなかった。
出掛ける時間も迫っていた。
『どうして行きたくないの?』と理由を聞いた。
理由なんてどうでも良かったのかもしれない。
とにかく理由を聞き出し、
大丈夫だからとなだめすかして
なんとか学校に行かせようとしていたんだ。
辛くて辛くて、ついに耐えられなくなって
やっとの思いで泣いてまで行きたくないと訴えたあなたの気持ちをわかろうともしないで…
何度理由を聞いても『わかんないよぉ』を繰り返し、益々泣き方もひどくなるばかり。
(困った子ね、よりによってこんな忙しい日に。
はっきり理由を言いなさいよ!
うっとうしい!)
心の中で吐き捨てた…
もう時間がない。
私は得意の舌打ちをした。
学校へでかけようと玄関まで行ったあなたは立ち止まり、
急にしくしく泣き出した。
『学校行きたくない…』
『!』
初めて聞くこの言葉に私は狼狽した。
色んな感情が急に渦を巻いて押し寄せ、
今までの平穏な時間をすべて巻き込んで
心の中が真っ暗な嵐になった。
その日は三女の幼稚園で大切な行事があった。
役員だった私はどうしても行かなくちゃいけなかった。
出掛ける時間も迫っていた。
『どうして行きたくないの?』と理由を聞いた。
理由なんてどうでも良かったのかもしれない。
とにかく理由を聞き出し、
大丈夫だからとなだめすかして
なんとか学校に行かせようとしていたんだ。
辛くて辛くて、ついに耐えられなくなって
やっとの思いで泣いてまで行きたくないと訴えたあなたの気持ちをわかろうともしないで…
何度理由を聞いても『わかんないよぉ』を繰り返し、益々泣き方もひどくなるばかり。
(困った子ね、よりによってこんな忙しい日に。
はっきり理由を言いなさいよ!
うっとうしい!)
心の中で吐き捨てた…
もう時間がない。
私は得意の舌打ちをした。
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