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ふたりごと?

[316]  紫陽花  2008-10-08投稿
消ゴムが欲しい…。

私の心を綺麗に消してくれるヤツ…。

あの時アイツに会わなければ、よかった…。

こんな想い出消えちゃえばいいのに…。


あれは五年前の春だった。
私はファミレスのキッチンで、契約社員をしていた。
『お先に失礼します。』

『あっ!大村。
明日から一人高校生が
来るから頼むな。』

店長に帰りがけに言われた一言が私の運命をひっくり返すこととは、

この時は誰にもわからなかった…。

『ましたっ。
何年生ですか?
キッチンですか?』

『三年生。
でももう進路も決まって るから。』

よかった。

待望の新人だぁ。

私は冬にキッチンリーダーになった。

リーダーになってから初めての新人。

何から教えようかなぁ〜。


『おい!!
遅いんだよ。
18時あがりだろーがっ! 人を何分待たせりゃ気が すむんだよ。』

私には三つ年下の彼氏がいた。

付き合ってからは息が詰まりそうな日々だった。

『ごめんね。
明日からの新人の話しを 店長として発注やってた から…。』

いつも時間通りにあがらない私に文句ばかり…。

私だって好きで残ってるわけじゃないのに…。

『あがってから一時間も
たってんだろーが。』

『なんで怒るわけ??
私だって精一杯なの。』
もうヤダ。

いつもいつもこんなふうに怒られてばかりで…。

別れたい。

でも別れちゃうと仕事がしにくくなるよなぁ。

『じゃぁいいよ。
私ひとりで帰るから。
こんなに毎日怒られっぱ なしは嫌だから…』

『勝手にしろよ。
じゃぁな。』


早く明日にならないかなぁ何から教えるか、考えなくっちゃ。

…それにしても本当にどうにかして別れないと…。

息が詰まるような相手と付き合うのも本当にイヤ。



ありがとう。

私に生きていく強さをくれて…。

トモ。

私たちは交わることのない平行線をたどってしまったけど…。

トモに会えたこと消してしまいたい。

何度もそう思った。

27歳の私を受け止めてくれてありがとう。


決して交わることのない人生をしっかり生きていくね

つづく

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