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23、鎖国〜国の行方、人の想い

[215]  絹服誓愛  2008-10-08投稿
歩がデスク上にある仕事にとりかかろうとした時、後ろから
『ねぇ、康則班は?』
と言ったのは、江藤保波 36歳。来年3月に結婚し、相手がフランス人の為、一緒の行くので、寿退社をする。保波とは歩も仲がいいし、お互い結婚が近い為、よく飲みに行ったりする。
『閣僚会議からまだ戻ってきてませーん』
と遠くにいた別の男の社員が行った。
『はぁ〜。』
保波は背もたれにもたれ上を向いて、ため息をついた。《重要なコメントが取れないから戻って来ない》明日の記事の心配と、取れないなら取れないで早く帰って来いとの思いで、深いため息をついた。
保波は前に向き直し、
『歩、渓吾ちょっと来て』と二人を呼んだ。

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