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2回目の初恋[2]

[126]  咲良  2008-10-09投稿
?入学式?

「フフフフフ ッ?」 1人鏡の前で 微笑む少女。
「きゃー??」
小声で叫ぶ。
あり得ない!まさか、この制服に腕を通す日が来るなんてっっ!!
きゃーきゃー言いながら騒いでいるのを止めて一旦時計を見る。
「―――ッ!!」
AM10:43
入学式開始がAM10:40完璧な遅刻。 「入学式に遅刻とかあり得ないからぁ」 バタバタと音をたてて階段を降りる。 ガチャッ
玄関を開ける。
そして私は
「いって来ます。翔。」
呟いた。


「愛依っ」
「由姫っ?」
タタタっと可愛く走る由姫。
由姫、可愛いすぎ? 「昨日はどうしたの?」
昨日、入学式のことだ。。。
「んー?寝坊してぇ、遅刻」
ボソボソと呟く。
「はぁ?もぅ愛依はぁ、ばかぁ」
私の親友、華園 由姫は超金持ち家の1人娘。だけど、そんなことを自慢しない優しい子。

『きゃー?廉くーん』
『廉っ?かっこいいよぉ?』

何?       ぎゃーぎゃー騒いでる女子たち。
「何?これ」
私は女子たちの中心を見ようと左側にずれた。そこには、それに笑顔で対応する男子生徒がいた。
「誰?あれ」
「えっ!まさか、愛依、覚えてないの!?」
驚く由姫。
「?」
えっ?あの人誰
「同じ中学だったじゃん?!」
「?」
同じ中学?!
「秋本 廉くんだって!」
「あきもと れん?」本当に分からないというような愛依に。 「マジで言ってんの……?」
顔を歪ませて由姫が言った。
「2組の秋本くんって有名だったじゃん?」

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