ロストクロニクル2―12
「タクト、無理しないで」
タクトの後ろにいるパールが心配そうに話しかけてきた。 「大丈夫。これくらい軽い軽い」
平静を装ったが、顔はひきつっていた。
「おーい、そろそろ二回目行くぞー」
老人が軽い口調で遠くの方から叫んできた。
「二人共、早く・・・」
「タクト危ない!」
「バリン」間一髪、衝撃波を剣で受け止めた。
「早く・・・早く逃げろ!」
「おーい、早く立たんか」
老人が鎌を振り上げるのを見てタクトもふらふらになりながら構える。
「さぁ、行くぞー」
三回目の衝撃波がタクトを襲う。
「バリン!」なんとか止めた。思わず両手を地面につく。 「そろそろ限界かのー」
「なにしてるんだ。早く・・・」
弱々しく二人に言った。
「前を向くんじゃ」
老人は鎌を振り上げていた。
息を切らしながら構えた。
「行くぞー」
四度目の衝撃波がタクトに襲い掛かる。
「バリン!」
止めた瞬間、タクトは前に倒れた。
「おい、大丈夫か?」
ウェドが右肩を押さえながら聞いた。
「四回かー、まぁ頑張った方じゃな」
冷たく言い放つと、こちらの方に歩いてきた。
「タクト、聞いてくれ」
ウェドは倒れたタクトの耳元に何かを囁いた。
「パール、良い作戦がある・・・」 作戦を伝えた。 「そんなの駄目よ。何言ってるの!」
「他に何かあるか?」
「でも・・・」
老人が近づいてきた。
「タクト、立てるか?」
タクトはゆっくり立ち上がった。
「ほぉー、まだ立つか。面白いのー。五回目、行くぞー」
タクトはウェドの言葉を思い出していた。 「いいか、あいつはタクトの足の速さを知らない」
「パールを背負って通路を出たけど?」
「あれは荷物があったから速度が落ちているはずだ」 「滅茶苦茶だ」 「他に何かあるか?」
滅茶苦茶だけど他に無い。
鎌を構えた。
タクトは走った。やはり足は言うことを聞かない。思い通りに走れない。
あと少し
「なんじゃ?」
タクトは剣で老人の腹を貫いた。
「瞬間移動の魔法か」
老人が問い掛けた。
「それより速いかも」
すると突然、老人は砂になって布切れだけが残った。
タクトの後ろにいるパールが心配そうに話しかけてきた。 「大丈夫。これくらい軽い軽い」
平静を装ったが、顔はひきつっていた。
「おーい、そろそろ二回目行くぞー」
老人が軽い口調で遠くの方から叫んできた。
「二人共、早く・・・」
「タクト危ない!」
「バリン」間一髪、衝撃波を剣で受け止めた。
「早く・・・早く逃げろ!」
「おーい、早く立たんか」
老人が鎌を振り上げるのを見てタクトもふらふらになりながら構える。
「さぁ、行くぞー」
三回目の衝撃波がタクトを襲う。
「バリン!」なんとか止めた。思わず両手を地面につく。 「そろそろ限界かのー」
「なにしてるんだ。早く・・・」
弱々しく二人に言った。
「前を向くんじゃ」
老人は鎌を振り上げていた。
息を切らしながら構えた。
「行くぞー」
四度目の衝撃波がタクトに襲い掛かる。
「バリン!」
止めた瞬間、タクトは前に倒れた。
「おい、大丈夫か?」
ウェドが右肩を押さえながら聞いた。
「四回かー、まぁ頑張った方じゃな」
冷たく言い放つと、こちらの方に歩いてきた。
「タクト、聞いてくれ」
ウェドは倒れたタクトの耳元に何かを囁いた。
「パール、良い作戦がある・・・」 作戦を伝えた。 「そんなの駄目よ。何言ってるの!」
「他に何かあるか?」
「でも・・・」
老人が近づいてきた。
「タクト、立てるか?」
タクトはゆっくり立ち上がった。
「ほぉー、まだ立つか。面白いのー。五回目、行くぞー」
タクトはウェドの言葉を思い出していた。 「いいか、あいつはタクトの足の速さを知らない」
「パールを背負って通路を出たけど?」
「あれは荷物があったから速度が落ちているはずだ」 「滅茶苦茶だ」 「他に何かあるか?」
滅茶苦茶だけど他に無い。
鎌を構えた。
タクトは走った。やはり足は言うことを聞かない。思い通りに走れない。
あと少し
「なんじゃ?」
タクトは剣で老人の腹を貫いた。
「瞬間移動の魔法か」
老人が問い掛けた。
「それより速いかも」
すると突然、老人は砂になって布切れだけが残った。
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