携帯小説!(PC版)

トップページ >> ファンタジー >> 月の葉書2部9−5

月の葉書2部9−5

[442]  速見  2008-10-10投稿
風紀・雷斗が繰り出そうとしている混合技とは対極の一族同士が力を合わせて初めて出来る技でその威力は個々の技とは比にならない

さらに混合技での最上級技になると2人の生命力を全て使って攻撃を仕掛ける。混合最上級となれば敵は息をする間もなく絶命する

だが、生命力を全て使う事は即ち確実な死を意味する

雷斗)だけど、もし宝玉の交換が上手くいかなかったら……

雷斗が心配そうに自分の宝玉を見ると

雷斗)イテッ

香雲が雷斗の額をデコピンした

香雲)誰があんた達だけを死なせるって言った?

笑顔で香雲は2人を見つめた

香雲)私の体を媒介してあんた達の宝玉を移動させる確実な道になってあげるわ
風紀)なっ!?そんな事をしたらお前は宝玉の力に体が拒絶して死ん……

風紀が怒鳴るが途中で口が止ってしまった

香雲が微笑んで答えたからだ。香雲の瞳には迷いが一切なかった


そんな香雲を2人は止める事が出来なかった


次の瞬間香雲の髪が風紀と雷斗の宝玉に突き刺さった

「グッ」

風紀と雷斗は痛みに顔を歪めるが香雲の方が明らかに辛そうだ

香雲)うっ

香雲は激痛で両手で胸を押さえるがやめなかった


次第に目や鼻・口……至る所から血が流れてきた


そして…

香雲)後は…頼む…わ


パサッと香雲の髪が2人から離れた瞬間香雲は絶命した


倒れる香雲を二人はすぐに支えてゆっくりと床に寝かせた


香雲の顔に付いた血を拭う風紀と雷斗の顔からは涙が溢れていた


だが、二人は一切何も口にしなかった


その時だった

ナラビ)ふっ風紀兄ちゃん?

ナラビが目を覚ました

ナラビは香雲をみると涙が自然に流れた


何も知らないはずなのに


風紀)ごめんな……もっと色々と教えてやれなくて

風紀は優しい声で言った

ナラビは何も言えなかった


ただ涙を流して


本当は止めたかった


けど


3人の決意を無駄にしてはいけない



気絶して何も知らなかったが


本能的にそう感じて



何も言えなかった

次の瞬間

「「シン・ラフィルガル・ジン・ガルガ!」」

2人の声が空間を切り裂いた

感想

感想はありません。

「 速見 」の携帯小説

ファンタジーの新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス