ジャスミン?
偶然?私は自分の耳を疑った。圭吾は遥さんを知ってるのだろうか…
「…そう。ほくろがあってセクシーな感じ」
「…遥」
「えっ?」
小さくて聞き取りにくかったけど確かに圭吾は遥と言った。
遥さんは理沙の中学の友達なはず…なぜ圭吾が?
「口元と言えばほくろだろ」なんてごまかされた。
だけどそれからの圭吾はどこかうわの空で二人でいるのにその届かない距離が寂しかった。
明日、理沙に遥さんの話をしてみよう。
帰り道、いつの間にかお互い黙ったまんまだった。
「奏、」
「何?」
「…なんでもない」
笑った圭吾の顔はどこか寂し気で何か言いたそうだった。私は黙って圭吾の手を握った。
「ありがと…」
そう圭吾は言って繋いだ手をにぎり返してくれた。
圭吾から話してくれるまで待とう。私はそう思った。「土曜日、良かったら泊まりにこないか?」
圭吾の家に行くのはあの日以来だ。
「いく」
「じゃぁ、決まり」
「圭吾、今度はしようね」
「えっ…奏、焦らなくていいからな」
「焦ってるとかじゃなぃよ」「ならいいんだけど」
「大丈夫、圭吾が好き。怖くない」
笑顔で答えると圭吾はそっぽ向いて
「うん、ありがと」
と言った。耳まで赤く、面白いぐらい直球に弱い。
「…そう。ほくろがあってセクシーな感じ」
「…遥」
「えっ?」
小さくて聞き取りにくかったけど確かに圭吾は遥と言った。
遥さんは理沙の中学の友達なはず…なぜ圭吾が?
「口元と言えばほくろだろ」なんてごまかされた。
だけどそれからの圭吾はどこかうわの空で二人でいるのにその届かない距離が寂しかった。
明日、理沙に遥さんの話をしてみよう。
帰り道、いつの間にかお互い黙ったまんまだった。
「奏、」
「何?」
「…なんでもない」
笑った圭吾の顔はどこか寂し気で何か言いたそうだった。私は黙って圭吾の手を握った。
「ありがと…」
そう圭吾は言って繋いだ手をにぎり返してくれた。
圭吾から話してくれるまで待とう。私はそう思った。「土曜日、良かったら泊まりにこないか?」
圭吾の家に行くのはあの日以来だ。
「いく」
「じゃぁ、決まり」
「圭吾、今度はしようね」
「えっ…奏、焦らなくていいからな」
「焦ってるとかじゃなぃよ」「ならいいんだけど」
「大丈夫、圭吾が好き。怖くない」
笑顔で答えると圭吾はそっぽ向いて
「うん、ありがと」
と言った。耳まで赤く、面白いぐらい直球に弱い。
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