シュルシュル 第1話
「で、それで『そいつ』がどうしたって?」
「それがさぁ『そいつ』が『シュルシュル』って俺の足下まで来たわけよ。で、『そいつ』を捕まえたんだ」
「で?それで何だったんだ?それ」
信じるかなこいつ?俺が捕まえた『そいつ』のこと。
まぁ、でもこいつなら口も固いし…、よし、言ってみるか。
「ツチノコを捕まえたんだ。マジで」
友人の直(ナオ)は最初は信じなかった。俺がこの手で確実に捕まえたあのくびれのある蛇を。
これは高校最後の年に起こったちょっとした事件のなんとなくほんわかとしたお話、個人差はあると思うけど俺、土谷孝太郎は本当にほんわかとした気持ちになった、気がした。
放課後、コタロウこと孝太郎宅にお邪魔したのは友人のナオ、もちろん例のツチノコを見に来たわけだが…やはりまだ半信半疑だ。
2人は二階にあがると静かにドアを閉めた。
「あ、お前これ俺が前に貸したやつだろ?」
やっぱり気づかれたか女子高生モノのAV、だがそれはまだ半分しか見ていない。
悪いがそれはまだ返せない。
「まぁまぁ、それは置いといて、とりあえず座れよ」
「これ半年前に貸したやつだろ?お前いったいこれで何回ぬ…」
「いいから座れよ」そう言ってなんとかごまかした。
あのまま喋らせたらリアルな回数を答えてしまいそうだ。
「オホン、では本題に入ろうか。」
コタロウは得意気な顔で部屋の押入を開けた。
だが暗くてよく分からない。
コタロウは暗闇に手を突っ込むと銀色の金属籠を取り出した。
「これが、ツチノコだ。正真正銘のビール瓶をくわえてない方のツチノコだ」
「あのビール瓶をくわえてたのはただの蛇だからな。くわえてるもくわえてないもないんだよ」
そんな事を言いながらナオは籠の中の枯れ草の当たりをジッと見つめた。
しばらくの沈黙が流れる。
「俺は今正に…奇跡を目の当たりにしている。そうだろ?なぁ相棒」
相棒?なんだか表現の仕方が分かりにくいが、ツチノコへの疑いが確信へと変わった瞬間だ。
その証拠に自称ポーカーフェイスのナオの口元がゆるんでいた。
「それがさぁ『そいつ』が『シュルシュル』って俺の足下まで来たわけよ。で、『そいつ』を捕まえたんだ」
「で?それで何だったんだ?それ」
信じるかなこいつ?俺が捕まえた『そいつ』のこと。
まぁ、でもこいつなら口も固いし…、よし、言ってみるか。
「ツチノコを捕まえたんだ。マジで」
友人の直(ナオ)は最初は信じなかった。俺がこの手で確実に捕まえたあのくびれのある蛇を。
これは高校最後の年に起こったちょっとした事件のなんとなくほんわかとしたお話、個人差はあると思うけど俺、土谷孝太郎は本当にほんわかとした気持ちになった、気がした。
放課後、コタロウこと孝太郎宅にお邪魔したのは友人のナオ、もちろん例のツチノコを見に来たわけだが…やはりまだ半信半疑だ。
2人は二階にあがると静かにドアを閉めた。
「あ、お前これ俺が前に貸したやつだろ?」
やっぱり気づかれたか女子高生モノのAV、だがそれはまだ半分しか見ていない。
悪いがそれはまだ返せない。
「まぁまぁ、それは置いといて、とりあえず座れよ」
「これ半年前に貸したやつだろ?お前いったいこれで何回ぬ…」
「いいから座れよ」そう言ってなんとかごまかした。
あのまま喋らせたらリアルな回数を答えてしまいそうだ。
「オホン、では本題に入ろうか。」
コタロウは得意気な顔で部屋の押入を開けた。
だが暗くてよく分からない。
コタロウは暗闇に手を突っ込むと銀色の金属籠を取り出した。
「これが、ツチノコだ。正真正銘のビール瓶をくわえてない方のツチノコだ」
「あのビール瓶をくわえてたのはただの蛇だからな。くわえてるもくわえてないもないんだよ」
そんな事を言いながらナオは籠の中の枯れ草の当たりをジッと見つめた。
しばらくの沈黙が流れる。
「俺は今正に…奇跡を目の当たりにしている。そうだろ?なぁ相棒」
相棒?なんだか表現の仕方が分かりにくいが、ツチノコへの疑いが確信へと変わった瞬間だ。
その証拠に自称ポーカーフェイスのナオの口元がゆるんでいた。
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