あるくケットシ〜
宝物をいっぱいつめたリュックを背負い
片手にカンテラを携え
僕は秘密の抜け道から家を飛び出したんだ
霧と闇が漂う中
カンテラが照らし出すのは泥の道
長靴は
歩いている証拠を精一杯に表現する
相変わらず
理想とゆう土の道に
疑念とゆう雨が降りそそぐ
あーあ
感情傘がほしいな〜
泥で汚れた長靴は
天気のいい日に干すんだ
泥がカチカチに固まったら爪でガリガリしてやるんだ
しっぽをゆらし歩けど
前がある
そもそもこれは
前なのかな?
進んでいるのかな
歩けど歩けど
はじっこがないんだ
孤独に包まれ座り込む
からだもこころも震えが止まらない
雨は僕の感情を誤魔化そうとする
ひげの先っぽから
雫がしたたり落ちた
小さい雫
それは雨にも負けない雫
ひげはズッシリと下がる
重みが違った
そうさ
ただ重いだけの宝物なんて捨ててしまえ
肩の荷を振りほどき
目を擦って前を見る
ユラユラと泳ぐ足跡を従えて
ぼくは先頭を掻き分ける
歩け 歩け
この一歩が前へ行く近道
前へ進むことで
僕は精一杯自分を表現する、、
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