携帯小説!(PC版)

トップページ >> ファンタジー >> あるくケットシ〜

あるくケットシ〜

[376]  クイクシルバ  2008-10-12投稿

宝物をいっぱいつめたリュックを背負い
片手にカンテラを携え

僕は秘密の抜け道から家を飛び出したんだ



霧と闇が漂う中
カンテラが照らし出すのは泥の道

長靴は
歩いている証拠を精一杯に表現する


相変わらず
理想とゆう土の道に
疑念とゆう雨が降りそそぐ


あーあ
感情傘がほしいな〜


泥で汚れた長靴は
天気のいい日に干すんだ

泥がカチカチに固まったら爪でガリガリしてやるんだ



しっぽをゆらし歩けど
前がある

そもそもこれは
前なのかな?

進んでいるのかな

歩けど歩けど
はじっこがないんだ




孤独に包まれ座り込む

からだもこころも震えが止まらない

雨は僕の感情を誤魔化そうとする



ひげの先っぽから
雫がしたたり落ちた


小さい雫

それは雨にも負けない雫

ひげはズッシリと下がる


重みが違った




そうさ

ただ重いだけの宝物なんて捨ててしまえ





肩の荷を振りほどき
目を擦って前を見る


ユラユラと泳ぐ足跡を従えて
ぼくは先頭を掻き分ける



歩け 歩け
この一歩が前へ行く近道


前へ進むことで
僕は精一杯自分を表現する、、

感想

感想はありません。

「 クイクシルバ 」の携帯小説

ファンタジーの新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス