シュルシュル 第6話
その日の夜コタロウはツチノコの件について考えていた。
それ以上にユウキのことも気になっていた…。ただ単に優しいだけなのか、それとも変人なのか。
だがどちらにしろユウキの言うことは正しい事なのかもしれない。
それにコタロウはユウキに対して負い目を感じていた。
小学校時代の動物脱走事件。あの事件の原因は実は自分にあったのかもしれない。そう思っていた。
正確に言うと自分ではなく『自分達』。週に1日だけ飼育委員以外の生徒が飼育小屋に入っていい日があった。
今ではさすがにそんな事はしないが、その日になると友達と飼育小屋に入って嫌がるウサギを追いかけたり鶏の羽をちぎったり、今思えばかなり酷い事をしていた。
それを見ていたユウキはいつもやめるように注意していたが、その行為がかなりうざがられていたのを覚えている。
飼育委員のユウキが放課後、小屋の中で寂しそうにウサギを撫でているのも鮮明に覚えている。
いつも1人で教室移動していた事もよく覚えている。
前まで友達だった子に無視されていた事も…
そんな事を思い出しているうちに、なんだか自分が悪者のような気がしてきた。
「ツチノコ、お前はどう思う?」
返事が返ってこない事はもちろん分かっている。
「そうか、逃がしてほしいか。よし分かった。…それじゃ…お休み…ツチノコ…」
コタロウはいつの間にか深い眠りについていた。
それ以上にユウキのことも気になっていた…。ただ単に優しいだけなのか、それとも変人なのか。
だがどちらにしろユウキの言うことは正しい事なのかもしれない。
それにコタロウはユウキに対して負い目を感じていた。
小学校時代の動物脱走事件。あの事件の原因は実は自分にあったのかもしれない。そう思っていた。
正確に言うと自分ではなく『自分達』。週に1日だけ飼育委員以外の生徒が飼育小屋に入っていい日があった。
今ではさすがにそんな事はしないが、その日になると友達と飼育小屋に入って嫌がるウサギを追いかけたり鶏の羽をちぎったり、今思えばかなり酷い事をしていた。
それを見ていたユウキはいつもやめるように注意していたが、その行為がかなりうざがられていたのを覚えている。
飼育委員のユウキが放課後、小屋の中で寂しそうにウサギを撫でているのも鮮明に覚えている。
いつも1人で教室移動していた事もよく覚えている。
前まで友達だった子に無視されていた事も…
そんな事を思い出しているうちに、なんだか自分が悪者のような気がしてきた。
「ツチノコ、お前はどう思う?」
返事が返ってこない事はもちろん分かっている。
「そうか、逃がしてほしいか。よし分かった。…それじゃ…お休み…ツチノコ…」
コタロウはいつの間にか深い眠りについていた。
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