奈央と出会えたから。<248>
『聖人‥‥痛いよ‥‥‥。』
こんなに強く抱き締められたら――
『あ‥‥ごめん。』
ドキドキドキドキ――
どうしてこんなに――
ドキドキするの?!
ソファ―の上で、
大好きなヒトに寄り添い――
ギュウッて抱き締められたら――
それは――
あたし達だけの幸せな時間(トキ)――
あたしだけの幸せな瞬間(トキ)――
『あ‥あたし‥‥聖人となら‥‥大丈夫だよ‥‥‥?!』
本当はコワかった――
あのコトが原因で、
あたし、
男のヒトがコワかった――
ずっと心の中で思ってたんだ――
あのコトが原因で――
大好きなヒトから触れられるのさえも、
体が拒絶してしまうのではないかって――
『ホンキで言ってるの?!』
あたしの顔の直ぐ目の前の聖人の顔は、
あたしの言葉に少し驚いた様で――
『‥‥うん。』
小さく頷くあたしの顔は、
みるみるうちに真っ赤になった。
そして――
『奈央‥‥。』
そのまま――
キスされた――
何時もより優しく――
何時もより激しく――
『愛してる‥‥。』
聖人の手が――
あたしの背中に回される――
どうしよう――
ドキドキドキドキ――
緊張して――
ドキドキが止まんないよっっ――
『‥‥奈央。震えてる‥‥‥。』
『き‥‥緊張しちゃって‥‥‥。』
『‥‥‥コワい???』
『‥‥うん‥‥‥。』
聖人は、
ゆっくりとあたしに再びキスをした――
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