空き缶はゴミ箱に
生暖かい秋の風が私の髪を撫でる。あくせく働くあの人は私の事を置いてきぼりにした。常に無気力な私。 自分勝手が大好きな私。常に時は流れるのよ。不器用に転がって、ただ真っ直ぐ歩くだけなんて有り得ない? 独りなんて怖くないのよ・・・。あぁ・・ 雨が降ってきた。 空は青空なのにね。 空き缶に雨があたる音・・その音の悲しい事。いや・・まてよ! もしかしたら、今、私のいるこの場所って。あの空き缶の無造作にヘコンでる橋の部分だとするとさぁ・・私はソコから次に行く部分って・・多分あのカンの裏あたりかも〜。そして最終的には、あの飲み口の中に入って、時間なんて気にせず。ゆっくり眠る。。。。いや!待てよ!もし!心ない誰かがあの空き缶を蹴飛ばして全部がペコペコになってアスファルトに叩きつけられ私がこの場所から振り落とされてしまうって事もあるわけじゃん。そんな淋しい事なんて許せない!そんな事になるくらいなら、いっそ自分の手でどうにかなってしまった方がいい。 私は力強く目を見開きダッシュで空き缶を広い側にあるゴミ箱にゆっくりと優しく空き缶を入れた。これで私は救われた・・・笑
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