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AIT#21

[534]  速見  2008-10-15投稿
「K学園の時は適当だったからな」

ダルがそう呟くと

「さっきは赤の線を切ったんだよね?」

エドが切った張本人であるダルに聞くと

「そうだっけ?」

ダルは余り覚えていないように言い返した

(本当に適当だったんかい)

エドは呆れた

そんな会話をしつつも2人は正解の線を考え込む

先程と同じ様にダルは座り、エドは歩きながら考えたが、良い方法が思い付かない

刻一刻と時間が過ぎていく

「なんで俺らは爆弾に何度も命を狙われなきゃいけないんだよ」

ダルがぶつくさと文句を言うとエドは笑って返した

AISの時も最後に爆弾に悩まされたのだ

今度の方がタチが悪いが

「解除の確率1/2……爆発の確率1/2……」

エドも不吉な事を言い始める。顔には互いに出さないが2人ともかなりナーバスになっている

「文句言うのやめるか」

ダルは疲れたようにエドに言って一旦気持ちをリセットさせた

そうナーバスになっては助かるものも助からない

「んだね。M.Tの命が掛かっているからね」

エドがそう言うと


プッチン


!!?なんと、前触れもなくエドは線を簡単に切ってしまったのだ
「!!?なっなにやってるんじゃぁぁ」

ダルは出るだけの声量を使って怒鳴り、エドの襟元掴んで力の限り振り回すが

「あれ?」

ダルはエドの首を離した

“爆発してない”

なんと、適当に切って終ったのがまたもや成功したのだ

「どうやら僕らの悪運は本当に大したものみたいだね」

エドは目を回しながら言うと

ダルは1人腰を抜かしたが、エドが笑って済まそうとしているので

「爆発したらって考えなかったのか?」

力なく聞くと

「そん時はそんとき。ダルもやったんだからおあいこ」

そう言ったエドは歩き始めた

「何処行くんだよ?」
ダルが不思議に思って聞くと

「トイレ」

当たり前の様に言ってエドは少し離れたトイレに行った

(自由人!)

ダルは今更ながらエドの厄介さを思い知った

いや、最後の爆弾を阻止したから後は連絡を待つだけだなと、思ったダルが爆弾を弄んだ時だった



BAKOOON



なんとダルから20m先にある花壇が爆発したのだ!!

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