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満月に

[224]  リエ  2008-10-16投稿
月にお願いした去年の秋

二人で満月をみて
これからも二人で見れることを願った

ずっと二人幸せであることを願った

それと同時に
泣かないで、笑っていることを誓った

それは気持ちを隠して付き合っていくという意味につながっていた。


どんなにいやなことがあっても、言わずに自分で消化していった。



嫌われたくないから本音を隠した。


それでも大好きで、どんなことがあっても自分さえ我慢していれば続くからと、気付かないうちにどんどん自分を追い詰めた。



春になって、付き合って1年が経つ少し前。

結局我慢できなくなって、伝えたくて、だけど嫌われるかもとか考えて、


何も言えずに無言になった。
受話器ごしの彼の必死の問い掛けにも、答えることができなくて、
それをきっかけに、別れを告げられた。


我慢をしていたことは無になった。


彼にはすぐに彼女ができて、彼への道へ歩いていかないようにと、私も彼氏をつくった。
2人とも結局は私の気の迷いで別れた。

やっぱりずっと好きなのには変わりなくて、忘れることはできなかった。


だからまた、永遠片思いを誓った。


同じ秋がきた。


『満月きれいだね』


彼ではない、兄ちゃん的存在の人からメールがきた。



真っ暗なそらに輝く満月は、あの時よりも遠くに感じた。


空を見上げても、月に願うことも誓うことも、今の私には何もなかった。



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