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ノイズ‐NOISE‐第三章?

[337]  紀夜  2008-10-17投稿
「あの、ウィル・フォードという者ですが・・・。ジュードさんいらっしゃいますか?」
おそるおそるドアに話し掛ける。ある意味、本人を前にするより怖いかもしれない。
「ジュード?・・・あんなアンポンタンになんのようだい!さては取材だね!?」
母親だろうか、随分気分が悪そうだ。
「消防団の対応が世間で騒がれて、意地の悪い記者どもの相手を、事件のあとからずーっとしてるんだ!」それに、早口で、聞き取りにくい。
「いや、あの違います俺は・・・」
「あいつは顔出さないよ!他の記者どもにも言ったけどね、あいつは消防団やめたんだ!関係なくなったんだから!さっさと帰っておくれ!」
ウィルはびっくりした。ハリソン警部は責任を取る形で自分から辞職をとった。しかしジュードはまだ若いし、責任をとれる立場でもない。
「俺は、記者じゃないです!ジュードさんに救出されて、お礼を言いに来たんです。」
「救出されたのは警官一人って聞いたけど、あんたがその警官かい?」
少し間をおいてウィルは言った。
「はい・・・」
「・・・嫌われモン同士、仲良くしな!」
そう言うと、ドアが開き、白髪をボサボサにした老けた女が顔をだした。

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