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時と空の唄9-1

[319]  花神 ミライ  2008-10-19投稿

伝説を紡ぐ島 クラーン

中心には大きな時計塔があり、その時計塔を囲むように3つの町が存在する。

北にある町 クラス
東にある町 ラーナ
西にある町 イーン
どの町もクラーンから二文字を取って名を付けられた町だ。


この3つの町のうち、リリーラとレンデルが住んでいるのは北に位置するクラスだと言う。
仕方ないので一度クラスを訪れ、三種の神器の伝説を調べることにした。
「雪、船酔い大丈夫なのか?」
ランスォールが雪に声を掛けると雪はすっかり元気になったように答えた。
「はい、お陰さまで大分良くなりました。」
また気分が悪くなったらいつでも言うように言い、それからしばらくはまた会話は途切れた。


どれくらい歩いたのだろうか。
もう大分来たと思うが未だクラスには着かない。
「なぁ、レンデル、リリーラ。クラスまであとどれくらいだ?」
「あーあと3日くらいじゃないか?」
「「「「3日!?!」」」」
「嘘だ。
あともうちょいで……ってアイタッ!!」
殴られた。
「嘘つくならもっとマシな嘘つきやがれ。」
「よし、これからはそうしよう。…アイタッ!!
今度は何だよ!」
また殴られた。
まぁ、これだけふざけられれば確かに殴りたくもなるだろう。



因みに、その後クラスに着いたのはまもなくのことだった。

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