かわいいパインちゃん?
「パインちゃんのブラシはあ?」
バスルームからカナ婦人の声が響く。
「いつもの所にございませんか?」
メイドのルイはさっと駆けつけるがパイン専用のブラシは見当たらないという。
この専用ブラシ、フワフワでピンク色、ルイにとってみればどうでも良い代物だ。
「さっさと探してきなさい」
そう言うと婦人はルイをバスルームから追い出した。
ルイが長い廊下を走っていると、角のところでカナ婦人の弟、タクと衝突。
「だ、大丈夫?」
転んだルイに手を差し伸べるタク。
「はい…。ありがとうございます」
「そんなに急いで、また姉さんにまた振り回されてるでしょ」
「いえ、そんなことない、です」
タクは長身で、眼鏡をかけている。さらさらの髪は栗色で、それが癖でかき上げるといつもと同じ香りがした。
「お出かけですか?」
「いや今日は部屋で仕事だよ」
とても仕事着とは思えない、タクの着ている服はバーバリーで統一されていて、これからパーティーへ繰り出しそうにも見える。
「タクさん、知りませんか?パインちゃんのブラシ」
「知らないよ、そんなもの。タワシだっていいんじゃないのか」
そう答えたタクは既に後ろ姿で笑いながら歩き始めていた。
「奥様、どこを探してもブラシは見つかりません」
バスルームの窓越しにルイは汗をふきふき、報告する。
「もういいわ、もう上がるから。新しいの早急に買っておいて頂戴」
「はい。わかりました」
「それにしても変ねえ、パインのお靴もなくなってるのよ」
浴室から婦人はつぶやきが聞こえる。
バスルームからカナ婦人の声が響く。
「いつもの所にございませんか?」
メイドのルイはさっと駆けつけるがパイン専用のブラシは見当たらないという。
この専用ブラシ、フワフワでピンク色、ルイにとってみればどうでも良い代物だ。
「さっさと探してきなさい」
そう言うと婦人はルイをバスルームから追い出した。
ルイが長い廊下を走っていると、角のところでカナ婦人の弟、タクと衝突。
「だ、大丈夫?」
転んだルイに手を差し伸べるタク。
「はい…。ありがとうございます」
「そんなに急いで、また姉さんにまた振り回されてるでしょ」
「いえ、そんなことない、です」
タクは長身で、眼鏡をかけている。さらさらの髪は栗色で、それが癖でかき上げるといつもと同じ香りがした。
「お出かけですか?」
「いや今日は部屋で仕事だよ」
とても仕事着とは思えない、タクの着ている服はバーバリーで統一されていて、これからパーティーへ繰り出しそうにも見える。
「タクさん、知りませんか?パインちゃんのブラシ」
「知らないよ、そんなもの。タワシだっていいんじゃないのか」
そう答えたタクは既に後ろ姿で笑いながら歩き始めていた。
「奥様、どこを探してもブラシは見つかりません」
バスルームの窓越しにルイは汗をふきふき、報告する。
「もういいわ、もう上がるから。新しいの早急に買っておいて頂戴」
「はい。わかりました」
「それにしても変ねえ、パインのお靴もなくなってるのよ」
浴室から婦人はつぶやきが聞こえる。
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