携帯小説!(PC版)

トップページ >> 恋愛 >> 貴方への想い〜落花〜

貴方への想い〜落花〜

[139]  ふく  2008-10-20投稿
流されてはいけないと思った
だけど流されてしまうとは思っていた
貴方の言葉を受け入れた時から覚悟は出来ていた

小さい私を優しく抱き締めてくれる
今まで気を張って生きて来た
我慢して強く見せて
なのに貴方の胸で全ての力が抜けた
今だけは許されたい
朝が来て貴方との別れが来たらまた強い自分に戻るから

愛されていると実感した
愛していると実感した
結ばれてしまえば捨てられるかもしれない
そんな恐怖もこの瞬間だけは忘れた
溺れてもいいと思った

貴方が隣にいる
繋がれた左手
話の途中でいつの間にか貴方が寝ていて笑えた
望む時にいつでもこうしていられたら
この左手が解ける事がなかったら

改めて会って耳元で貴方の『好き』が聞けたから嬉しかった
もう十分

右手で貴方の頬に触れた
私だけの物にならない寂しさが込み上げる
だから貴方の感触を忘れない
貴方の手の温もりを忘れない

離れたくない
だけど明日にはまた別々の場所へ帰らなければならない
未練が大きくならない様に欲張りが増えない様に貴方の手を解いた


貴方の寝顔を焼き付けて目を閉じた

涙が溢れる
こんなにも貴方を好きになった自分を慰めるように静かに泣いた

感想

感想はありません。

「 ふく 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス