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初恋-下弦の月-

[103]  なお  2008-10-20投稿
まるで私達を闇がつつむように教室は薄暗くなっていく。

「俺理沙と別れるから」
「ダメ…」
「無理…」
そう言って私の口をふさぐようにキスをする。
「遥…好きだよ」
「亮太…」

ここが教室だとか…
彼とか理沙とか…何も考えられなくなった。

私達は1つになった。

亮太は私の初めての人だった。鈍い痛みが甘く広がる。私達はきっと許されないだろう…

「亮太…」
「どうした?大丈夫か?」
亮太の腕の中で私は髪を撫でられていた。
「うん…」
「初めてだったんだな」
愛しさが指から伝わる。
「亮太…私、彼とちゃんと別れる」
「…うん、俺がそばにいる」
私が望んでいた答えはこれだったんだと思う。

もう外は真っ暗で月がでていた。
「下弦の月?だ…」
「下弦の月?」
「もうすぐ月がかけてなくなるの…」

亮太はあの月をどんな想いで見ていたの?
私はきっとあの月を忘れないよ。

私達は見回りの先生に見つからないようにこっそり手をつないで帰った。

もちろん、打ち上げのカラオケにもいった。
みんなは何も気付かない。
だけど少し胸が痛かった。
信じているみんなに嘘をついている…そんな気分だったんだ。

好きだけじゃダメなんだ…

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