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貴方への想い〜鎮静〜

[134]  ふく  2008-10-21投稿
良く眠れなかった
寝てしまえば朝が来る
出来るだけ貴方を覚えていたくて貴方の寝顔を見つめていた

弱さを見せたくなかった
この部屋を出ればまた私は待ち続ける日々を送る
甘えたり我が儘を言ったり
本当はそうした方が可愛いのかもしれない
でも出来ない
今私に出来る事は貴方を困らせないという事
だから許して欲しい
どんなに貴方の甘えに拒んでも本当は受け入れてあげたいと思うから

行き交う恋人達を見て悲しくなった
私もあんな風に楽しそうに笑いたい
手を繋いだり体を寄せ合って歩きたい
貴方に遠慮している自分が嫌
『普通の恋人同士だったら』
無意識に出た言葉にはっとして口をつぐんだ
貴方が私の言葉の意味に気付かない様に
『じゃあまた』と別れを作った
きっとまた会える
また会いたいから
最後に貴方の笑顔を見た
それだけで十分

絶対に振り返らない
振り返ってまだ貴方がそこにいたら駆け寄りたくなる
『行かないで』と縋りたくなる
別れまでに作っていた強がりが台なしになる

貴方に未練は残さない
顔には出さなかったけれど本当は寂しかったから
我慢すると決めたから

貴方を想う限り
色んな事に目を伏せて生きていかなければならない

こんな冷たい私を見て愛想を尽かされたかもしれない
少しの後ろめたさを感じた時携帯が鳴る
『やっぱり好きだよ』
その貴方からのメールに強さが崩れた
体中の力が抜けて瞼が熱くなる

目に溜めた涙が零れ落ちない様に何度も瞬きをした

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