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エレガント…8

[229]  海城なな  2008-10-21投稿
恵理と由美子は会社の近くのMANMOSバーガー店に寄りチーズバーガーセットを2セット頼んだ。


席についたトタン恵理が声をあげた。


「もー!耐えられないよ。あんなバイト。」



「何言ってんのよ。恵理が金が必要だからってバイトを紹介してあげたんじゃない。まだ1週間でしょう?せめて1ヶ月は頑張りな。」


「家に帰ったらぶっ倒れそう…」


恵理はコーラーを一口飲み再び由美子に訊いた。

「新開さんって結婚してるの?」


「んー…なんか噂では結婚も一度もしていないんだって」


「やっぱり…だからあんなお局な性格になったわけ?…結婚できないストレスかぁ…」

恵理は鼻で笑って言った。

「というより、男嫌いって感じがするけどな…歳のわりには美人じゃん。」


「そういえば、そうだね。私らの歳ぐらいにはフツーにデートとか誘われてそうだよね。」


「でもあの取っ付きにくさとあの眉間のシワと目つき………」


ふたりは互いに見を合わせつつ黙り込んだ。

『行かず後家だね』

ふたりは大い笑った。


「男から誘われたらガンつけてそうだよね〜 」


「あの眉間オバンが恋をするような性格にはみえないよ」

恵理と由美子は新開夏子の悪口を意気投合しながら話した。



由美子はハンバーガーをひとかじりし恵理に訊いた。 

「そういえば恵理、あんたさぁ何でそんなに金が必要なわけ?」  



すると恵理は赤面顔になり照れながら答えた。 

「えへへ、ヒミツ。」

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