奈央と出会えたから。☆番外編☆〜おまけのページ?〜
ーーねぇ、お父さん。お母さんは天国に行ったんだよね?!ーー
ーーそうだよ。お母さんは、きっと天国で聖人の事を見守ってくれているよーー
ーーじゃあ、もし僕が心臓病で死んだら、お母さんに会えるかなーー
タタタタタッッーー
『いぇ〜〜いっっ。桜っっ!!今日も遊びに来たよ。』
『あっっ。聖人君!!』
『し〜〜っっ!!また先生に見つかったら怒られちゃうからねっっ!!』
桜は、僕と同じ病院の同じ階に入院している、
色白でショートカットの可愛い女の子。
僕も桜も生まれつきの心臓病なんだ。
だけど、僕より病状の悪い桜は、いつもベッドの上。
そんな桜を、僕はいつも外に誘い出す。
『聖人君。今日もいっぱいお話しようね。』
『うんっっ。早く屋上に行こう。』
大人達の目を盗んで、僕と桜は、いつも2人で屋上に来ていた。
同い年の僕らは、まだ8歳になったばかりで、
いつも一緒に過ごした時間は、あっという間に過ぎていったよね。
『聖人君。あたしね、心臓移植しないと助からないんだって。』
『心臓移植?!』
『うん。外国で手術するんだって。でもね、それには、たくさんお金がかかるんだって。』
『ふぅん。じゃあ、桜に僕の貯金箱あげるよ。だから、手術頑張って。』
『ありがとう聖人君。あたし頑張るね。』
『うん。手術して元気になったら、桜を僕の秘密基地に案内してあげる。』
『秘密基地?!』
『うん。だから、手術して、早く元気になってね。』
『うん。約束だよ。』
『うん。約束するよ。』
ーー指切りげんまん、嘘ついたら針千本飲〜〜ますっっーー
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