夏の終わり
確かに俺らはあそこにいたはずだった。
「お前アンパンマンみたいだな」とキャプテンに言われた4月6日。俺はいわゆる「特待生」で入った野球馬鹿である。中学生では東日本で3位という好成績をおさめた。
もともと頭が良い方じゃないし、先ほども書いたように野球馬鹿だったからこの高校に入った。
この高校(泉が丘高校)12年前にあの場所に行った強豪だった。
とにかく高校生活は、充実したものだった。彼女もいたし、野球でもそれなりだったし順風満帆だった。
それは、3年の春だった。部室に入った時に30過ぎ位の男。
「俺が甲子園へ連れていく」
と、拍子抜けた高い声。
「あんたは誰だ?」
「今日から監督 になった美神だ」
「美神?聞かない名前だな」
馬鹿にしたような笑い声が部室に響く。しかし、レギュラーは誰一人笑わない。俺は台風が来る前の静けさみたいな緊張を感じた。
「馬鹿だなと思った奴は辞めろ」
その男は、そう言い、グラウンドへ出て行った。
続きはまた今度
「お前アンパンマンみたいだな」とキャプテンに言われた4月6日。俺はいわゆる「特待生」で入った野球馬鹿である。中学生では東日本で3位という好成績をおさめた。
もともと頭が良い方じゃないし、先ほども書いたように野球馬鹿だったからこの高校に入った。
この高校(泉が丘高校)12年前にあの場所に行った強豪だった。
とにかく高校生活は、充実したものだった。彼女もいたし、野球でもそれなりだったし順風満帆だった。
それは、3年の春だった。部室に入った時に30過ぎ位の男。
「俺が甲子園へ連れていく」
と、拍子抜けた高い声。
「あんたは誰だ?」
「今日から監督 になった美神だ」
「美神?聞かない名前だな」
馬鹿にしたような笑い声が部室に響く。しかし、レギュラーは誰一人笑わない。俺は台風が来る前の静けさみたいな緊張を感じた。
「馬鹿だなと思った奴は辞めろ」
その男は、そう言い、グラウンドへ出て行った。
続きはまた今度
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