眠れぬ夜は君のせい〜4〜
自宅から仕事場まで約20分、この時間がとても気に入ってる。
徳島は電車もなく、マイカー通勤が多いからランチがある平日の朝は渋滞だけど、この時間はすごく大切。
仕事場の駐車場につき携帯を取り出す。ユウキにメールをした。
『こんにちは。なかなか連絡できなくてごめんなさい。こちらは今から仕事です。ユウキ君は元気ですか?』
店に入ると料理長の畑山さんが包丁を研いでいた。
『おはようございます!』畑山さんは顔を上げてニッコリ『おはようさん』と言い『くーちゃん、今日の前菜は木の芽和え頼むで』と笑った。
畑山さんは70歳になる。職人は自分の料理を簡単に教えない。だけど畑山さんは違う。自分の持っている物は全て教えてくれた。
私が料理人になって、いちばん尊敬する人。
仕込みが一段落ついて休憩になる。気分的に余裕のある時は近くの公園を歩く。店を出て公園に向かいながら携帯を見た。
[新着メール1件]
公園のベンチに座りメールを見る。
『仕事お疲れさん。メールありがとう!めちゃめちゃ嬉しいです。俺は今波乗りに来てます。』
…えっ?ええっ?もしかしてこっちに居る?
胸がドキドキ、ドキドキびっくりした。口から心臓が出るのはこうゆうの言うんだ。
徳島は電車もなく、マイカー通勤が多いからランチがある平日の朝は渋滞だけど、この時間はすごく大切。
仕事場の駐車場につき携帯を取り出す。ユウキにメールをした。
『こんにちは。なかなか連絡できなくてごめんなさい。こちらは今から仕事です。ユウキ君は元気ですか?』
店に入ると料理長の畑山さんが包丁を研いでいた。
『おはようございます!』畑山さんは顔を上げてニッコリ『おはようさん』と言い『くーちゃん、今日の前菜は木の芽和え頼むで』と笑った。
畑山さんは70歳になる。職人は自分の料理を簡単に教えない。だけど畑山さんは違う。自分の持っている物は全て教えてくれた。
私が料理人になって、いちばん尊敬する人。
仕込みが一段落ついて休憩になる。気分的に余裕のある時は近くの公園を歩く。店を出て公園に向かいながら携帯を見た。
[新着メール1件]
公園のベンチに座りメールを見る。
『仕事お疲れさん。メールありがとう!めちゃめちゃ嬉しいです。俺は今波乗りに来てます。』
…えっ?ええっ?もしかしてこっちに居る?
胸がドキドキ、ドキドキびっくりした。口から心臓が出るのはこうゆうの言うんだ。
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