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明日かも知れない〜05〜

[226]  岬 登夜  2008-10-24投稿
「見たよ。それより…」

恭平は昨日貰った大麻の葉を一枚見せる。

「どうしたんだよ?これ?」

寛人の目が光る。

恭平は昨日のいきさつを寛人に話した。

「ふーん。ホームレスがねぇ。そいつ、商売始める気あるかなぁ?」

多分ないだろう。あったらとっくに始めているはずだ。

恭平の答えに寛人は「だよな」と答えた。


受け渡しはこっそりとトイレの中で行う。

「タダでいいのかよ?欲ねぇな」

「まあ、昨日の礼だ」

「よかったろ?あれ」

恭平はうなずく。

「朝に見たんだけど朝からがんばっちゃったよ。あれ、本当に売ってもいいのか?」

寛人は鞄に大麻を仕舞いながら

「あぁ、構わないよ。俺はモカよりも真樹ちゃんのほうが好きだし」

真樹ちゃんとはモカと人気を二分するグラビアアイドルでJカップが売りだ。

大麻を受け取ると寛人は残りの講義に出ないでさっさと帰っていった。

恭平は午後の講義を終え、家に帰った。

帰り道、見覚えある制服姿を駅で見かける。池上君が教えてくれた援交偽女子高生だ。

日の光で見ると結構厳しいかも。せめて女子大生なら見えなくないかも。きっと女子高生の方が売りの値段が高いのだろう。

援交も年齢低下して小学生からしている子も多いらしい。小学生でも体格のいい子なら化粧一つで大人になる。まぁ、始めから小学生狙いの輩も多いが。

パトカーと救急車のサイレンがあちこちで聞こえている。

さて、早く帰ってバイトに行く前に一眠りしよう



恭平が家に戻るとまだ誰も帰ってなく、そのまま部屋に向かう。

携帯に母親からメールがはいる。

−遅くなる。母−

さて、寝る前に何か食べるか。

冷蔵庫を開けると朝のハムエッグが入っている。

恭平はどうするか考えてカップ麺にお湯を注ぐ。

今の世の中口に入れて確実に安心なんて食品は何一つない。
自分に当たらない様祈って食べねば。

出来上がったカップ麺を匂いを嗅ぎ、麺とスープを一口、…いつもの味だと認識してからズルズルと食べた。



バイトにいくと先に池上君が更衣室にきていた。

恭平をみるとぺこりと頭を下げる。

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