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特別ではない主婦?

[289]  紀々  2008-10-24投稿
でね、キス。思ってもいなかった時に来た。
彼は今思うに、オクテな人だったんだと思う。
手をつなぐにも、結構時間がかかった。
キュッてハグしてくれるようになったのも、何回目かのデートの帰りだった。(うろ覚えだけど)

私と彼は帰り道が真逆でバスに乗って帰るんだけど、だから、道路はさんでバイバイだったのね。

で、バイト先からバス停まで手をつないで、テクテク歩いて。
私の乗るバス停のちょっと前でキュッてハグしてくれて、その後、タタッと彼は向こう側のバス停に行くのがいつもの帰り道。
ちょっとでも長く一緒に歩きたいからって、モタつく私に合わせて歩いてくれてた。
時々、話してて立ち止まったり。邪魔にならないトコに座って話したりして、バス停までの道のりを少しでも長くする事に必死だった。
寒くなって来た頃なんて距離が縮まって、ドキドキしまくってた。
一緒にあったかい缶コーヒー飲んだなぁ〜
コーヒーの味なんてわかんなかったけどね。
彼がコーヒー好きだった んだ。一緒のが飲みたくて、「ニガッ」てなりながら飲んでた。
そのうちに自分もコーヒー好きになって。帰り道の缶コーヒーは定番になってたなぁ。
今?今もコーヒー好き。だから時々彼の事思い出すよ。

で、ニヤニヤする。
彼との恋は良い思い出だから。美化でなく、マジでね(笑)

あ、また話が飛んだ。
ゴメンナサイ。

キス。コーヒーの味だった。決して、良い雰囲気ではなかった。
不意打ちのファーストキスでした。
バス停に着いて。
ハグをして、私の頭を撫でて、「明日ね」って笑って。いつもみたいに向こうへ走る彼に手を振ろうとした時に、
チュ、チュッて。

短い、キスを2回。
冷たくて、コーヒーの味のする彼の唇が、私の唇に2回触れた。

彼が、向こう側に着いた時に調度、私のバス乗るが来て。私、彼の表情とか見れなかった。
しかも、ビックリし過ぎて、動けなくてバス乗れなかったんだけど。
バスが行ってしまって。ポツンと立ってる私を見付けて、彼は私のトコへ走って戻って来てくれてね。私の手をにぎって、
「何で、バス乗らなかったの!?」って慌てた感じで私の顔を見たのね。

外灯の明かりでわかるくらい、短く刈り込んだ髪からチラと見えた、彼の耳が真っ赤だった。

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