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いつかの思い出?

[609]  ジーリー  2005-11-11投稿
時が経つのは早いもので…その変わり様に時々、不安になったり寂しくなったりもする。1分、1時間、24時間...という時は確実に刻まれていっているわけで、こればかりはどんな天文学者でも科学者でも変えることはできなかった。無論、これからもそうであろう。 
 時が経つということは、今があるということ、未来があるということ、そして...過去があるということ。私たちはある人たちとある時間を共有している。例えば、愛する恋人と甘い時を過ごしている今、それは明日になれば昨日、すなわち過去となり、何時しか思い出となる。それは、そのまま甘い思い出として思い出になるとは限らない。時を経ている間に、苦い醜い思い出ともなり、その時を共有した相手さえを憎むことにもなりかねない。―例えそれがどんなに甘い思い出でも、どんなに愛している相手でさえも。
 ―あなたにはそのような経験はないでしょうか?― 雨が滴る午後。暦の上では冬を迎え、それらしく寒さを覚え始めた11月も初めの頃。お天気雨と言うのか、雲の隙間から晴れ間が覗いていた。通りを行き交う人たちは忙しく、傘をさすものあれば、ささないものもあった。

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