腐りかけ20
「今度は山田さんがアタシから逃げてますよ…お手紙差し上げたはずなのに…返事を頂いてませんが…」
…彼女が尚の婚約者!!
「加納さん…でしたよね?…失礼しました…私は意気地がなくて…メールを開けることができませんでした」言い訳しないつもりだったが結局は逃げてますよ、とアタシは伝えている。
「一番頭にくるのは」
(はい…)
「何にもなかったかのように生きていれるあなたの存在する気配!!」
(そんなことはないよ…)
「…これ。コピーしたの…読んで。」震える手で数枚の紙をバックから取り出して押し付けるようにアタシの手に握らせた。
「勝手に自分から幕をおろした山田さんが…どんなに残酷な仕打ちをしたのか…読みなさいよね…逃げるなんて赦さないわ!!」 詰め所が水を打ったように しんとなった
…アタシはどうやら毅然としすぎてみえたらしい…
痛烈な平手打ちを受けた…彼女が踵を返して去っていく…
辺りの音が通常化した
………………
「ああ!!」尚が喘ぐ…
「別れるなんて赦さない!!全部俺のものだ…」アタシの身体をくまなく抱きすくめて、最期ではない、となんども若さをぶつけてきた
「二度と別れるなんて言うな…どんなに残酷なことかわかるよね…」別れないでいることのほうが残酷なんだよ…尚。
…………
…彼女が尚の婚約者!!
「加納さん…でしたよね?…失礼しました…私は意気地がなくて…メールを開けることができませんでした」言い訳しないつもりだったが結局は逃げてますよ、とアタシは伝えている。
「一番頭にくるのは」
(はい…)
「何にもなかったかのように生きていれるあなたの存在する気配!!」
(そんなことはないよ…)
「…これ。コピーしたの…読んで。」震える手で数枚の紙をバックから取り出して押し付けるようにアタシの手に握らせた。
「勝手に自分から幕をおろした山田さんが…どんなに残酷な仕打ちをしたのか…読みなさいよね…逃げるなんて赦さないわ!!」 詰め所が水を打ったように しんとなった
…アタシはどうやら毅然としすぎてみえたらしい…
痛烈な平手打ちを受けた…彼女が踵を返して去っていく…
辺りの音が通常化した
………………
「ああ!!」尚が喘ぐ…
「別れるなんて赦さない!!全部俺のものだ…」アタシの身体をくまなく抱きすくめて、最期ではない、となんども若さをぶつけてきた
「二度と別れるなんて言うな…どんなに残酷なことかわかるよね…」別れないでいることのほうが残酷なんだよ…尚。
…………
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