desteny?
告白から三ヶ月―\r
長谷部とは、週に三回程、デートしていた。彼は、とても優しくて、紳士的だった。同じ歳の淳とは違って、恋愛経験が乏しい私を、常にリードしてくれる男性だった。そんな長谷部に私は、少しずつ心を許し、好きになれるかも知れない・・・。と言う気持ちも生まれていた。
「今日は、海に行かないか?」
長谷部の車で、夕方の茅ヶ崎の海へデートに行く事になった。私の身持ちの固さに気付いているのか、キスさえしていない、プラトニックな仲だった。
「海・・・。楽しみ。」
車から海岸に下りた。真夏の海でも、夕方になると、人はまばらだった。砂浜に二人で座り、海岸線の先を眺めながら、色々な話をした。
「海って、よくデートで来たりした?俺は、久し振りだけど。」
「デートでは、来た事無いかな・・・。私、高校の時から彼氏居ないんです。だから、デートも先輩とするまでは、高校生の時以来だったし。」
「そっか・・・。でも、香里って、何で今まで彼氏作らなかったの?可愛いから、寄って来る男も居たでしょ?」
「可愛いなんて・・・。そんな・・・。」
「分かった、高校の時に付き合ってた彼氏の事、ずっと忘れられ無かったとか?もしかして今も?」
図星だった。淳の事、あの日の事―\r
長谷部と付き合う事になって、暫く考え無い様にして居たのに・・・。彼の一言で、一気に現実に引き戻されてしまった気がした。
「もう、忘れました!・・・、深い付き合いじゃ無かったし。」
全力で、否定した。淳の事も、あの日の事も・・・。過去の事に捕われて居ても、仕方無い―\r
自分を変えたい一心で・・・。
「香里・・・。」
長谷部は、私の肩に手を回した―\r
そして、同時に、私にキスをした・・・。
長谷部とは、週に三回程、デートしていた。彼は、とても優しくて、紳士的だった。同じ歳の淳とは違って、恋愛経験が乏しい私を、常にリードしてくれる男性だった。そんな長谷部に私は、少しずつ心を許し、好きになれるかも知れない・・・。と言う気持ちも生まれていた。
「今日は、海に行かないか?」
長谷部の車で、夕方の茅ヶ崎の海へデートに行く事になった。私の身持ちの固さに気付いているのか、キスさえしていない、プラトニックな仲だった。
「海・・・。楽しみ。」
車から海岸に下りた。真夏の海でも、夕方になると、人はまばらだった。砂浜に二人で座り、海岸線の先を眺めながら、色々な話をした。
「海って、よくデートで来たりした?俺は、久し振りだけど。」
「デートでは、来た事無いかな・・・。私、高校の時から彼氏居ないんです。だから、デートも先輩とするまでは、高校生の時以来だったし。」
「そっか・・・。でも、香里って、何で今まで彼氏作らなかったの?可愛いから、寄って来る男も居たでしょ?」
「可愛いなんて・・・。そんな・・・。」
「分かった、高校の時に付き合ってた彼氏の事、ずっと忘れられ無かったとか?もしかして今も?」
図星だった。淳の事、あの日の事―\r
長谷部と付き合う事になって、暫く考え無い様にして居たのに・・・。彼の一言で、一気に現実に引き戻されてしまった気がした。
「もう、忘れました!・・・、深い付き合いじゃ無かったし。」
全力で、否定した。淳の事も、あの日の事も・・・。過去の事に捕われて居ても、仕方無い―\r
自分を変えたい一心で・・・。
「香里・・・。」
長谷部は、私の肩に手を回した―\r
そして、同時に、私にキスをした・・・。
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