未来2
その後俺と響は足早にサーカステントから出た。
「なんか悪いな。俺が誘ったばかりに」
響が浮かない顔で言った。まさか誘ったサーカスで人が死ぬとは思わないだろう。
「いやお前が悪いわけじゃない…」
そのままどこかに行く気もせず響と別れ、家に帰った。
部屋のベッドで俺は今日の事を考えた。俺がみた未来にはない事が起こり誰かが俺に話しかけてきた。そいつは誰なのか。そもそもなんで俺は未来がみれるんだ。
俺はいったい何なんだ。
ビキッ!
そこで頭に衝撃が走る。未来だ。未来をみる時はいつも脳に未来をぶち込まれる感覚になる。
俺と響が交差点を歩いている。今日の事など忘れている様に笑ってる。そこにフードをかぶった若い青年が響めがけて走り手に持ったナイフを腹にさした。倒れる響。立ちすくむ俺。流れる血。
今の未来が信じられなかった。息が荒い。軽い吐き気もする。これは本当に起きるのか。だとしたら響は死ぬ?
死なせない。
俺が守ってみせる。
今は俺がみた未来がはずれてほしかった。俺は直ぐさま響に電話した。
「響明日絶対に家から出るな!」
「えっ?明日も休みだから一日家にいるよ。どうしたの急に」
いつもと変わらない響の声に少し安心する。
「とにかく家いろ。じゃあな」
「わ、わかったよ」
電話を切っ後俺は家の金庫を開けた。中には拳銃がある。手にとる。これで響を守るんだ。
俺はいったい何なのかわかった。
俺は未来を変える者なんだと。
変えられる者なんだと。
この手で。
ふと今日の姿も知らない男の子の話が頭を過ぎったがすぐ吹き飛んだ。
「なんか悪いな。俺が誘ったばかりに」
響が浮かない顔で言った。まさか誘ったサーカスで人が死ぬとは思わないだろう。
「いやお前が悪いわけじゃない…」
そのままどこかに行く気もせず響と別れ、家に帰った。
部屋のベッドで俺は今日の事を考えた。俺がみた未来にはない事が起こり誰かが俺に話しかけてきた。そいつは誰なのか。そもそもなんで俺は未来がみれるんだ。
俺はいったい何なんだ。
ビキッ!
そこで頭に衝撃が走る。未来だ。未来をみる時はいつも脳に未来をぶち込まれる感覚になる。
俺と響が交差点を歩いている。今日の事など忘れている様に笑ってる。そこにフードをかぶった若い青年が響めがけて走り手に持ったナイフを腹にさした。倒れる響。立ちすくむ俺。流れる血。
今の未来が信じられなかった。息が荒い。軽い吐き気もする。これは本当に起きるのか。だとしたら響は死ぬ?
死なせない。
俺が守ってみせる。
今は俺がみた未来がはずれてほしかった。俺は直ぐさま響に電話した。
「響明日絶対に家から出るな!」
「えっ?明日も休みだから一日家にいるよ。どうしたの急に」
いつもと変わらない響の声に少し安心する。
「とにかく家いろ。じゃあな」
「わ、わかったよ」
電話を切っ後俺は家の金庫を開けた。中には拳銃がある。手にとる。これで響を守るんだ。
俺はいったい何なのかわかった。
俺は未来を変える者なんだと。
変えられる者なんだと。
この手で。
ふと今日の姿も知らない男の子の話が頭を過ぎったがすぐ吹き飛んだ。
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