俺は席に座り教室を見渡した。女子が固まって「戦争やだね〜」って話している。俺以外の男子は「戦争して〜」などと騒いでいる。

「ハイド〜お前も、そう思うだろ?」
ケインが俺に話を振ってきた。
「どっちでもいいよ」
俺が眠たそうに答えると
「無い方がいいに決まってるじゃない!」
と、一人の女子に怒られた。
「すみません…」
反射的に謝ってしまった。その女子はまだ俺のことを睨んでいる。
「アカネ〜許してやりな〜」
「でもメイヤ〜ハイドが〜」
「ハイドだから仕方ないよ」
「それもそうね」
そう言うとアカネはまた女子の輪の中に戻って行った。
俺はメイヤにありがとうとジェスチャーで伝えた。するとメイヤが〜今日のご飯奢ってね〜と、ジェスチャーをした。
そして一部始終を見てたケインにも奢らないとダメだな〜と、思いながら財布の中を見てため息をついた。

昼〜学食でメイヤとケインとなぜかアカネの分も奢った。
俺達４人はよく集まっている。俺とアカネは幼なじみで小さいころから、よく一緒だ。
アカネは少し短気だか根はしっかりしている。自分の赤い髪が嫌いというコンプレックスを持っている。

メイヤとケインとは入学した時に知り合った。
ケインとは席が隣なので、すぐ友達になった。無駄に明るくうるさいヤツだかアイツなりにいろいろ考えて行動しているので嫌いにはなれないタイプである。

メイヤとはアカネの紹介で友達になった。いつもクールで物事を冷静に見ている。趣味は人を困らせることで少し怖いが、凄く頼りになるお姉さん的な人だ。

「ハイド〜ハイド〜」
「どうしたアカネ?」
「いや〜何も話さないからどうしたのかな?って」
「これからどうなるのかな〜って思ってな」
「戦争のこと?」
「あぁ」
「起きないのが一番だよ〜ねぇ〜メイヤ?」
「そうね〜人がいっぱい死ぬからね」
それを聞いてケインが「でも俺達がこの学校で学んだことが無駄になるだろ」
アカネが立ち上がって「無駄でいいじゃない」と、怒鳴った。
学食が静まり返った。それに気がつきアカネが足早に学食を出て行く、俺達も慌てて追いかけた。
「ケイン、ちゃんと謝れよ」
ケインは真面目な顔して頷いた。
その時「S組の生徒は、すぐ教室に集まってください。繰り返します…」
S組と俺達のクラスだ。
〜嫌な予感しかしないな…〜

• 11700： 楽しみだぁ!!このことです。 [2011-01-16]

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