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ソードメーカー14―?

[473]  いっと  2008-11-01投稿
「…そうね。確かに、私達では何も出来ないし…」
リリーはそう言って、まだ少しロイを心配そうに見つめながら、一つ小さく息を吐いた。

夕方になって日が傾いてきた頃に、セイル達三人はエルダスにあるライルの家に帰って来た。
「ふう…やはり歳かなあ、歩く体力が落ちてきたみたいだ」
ライルは疲れたような表情で、どっかりと椅子に腰を下ろした。
「何言ってるんだよ、兄さん。まだまだ老け込むような歳でもないのに」
「まあ…な。そうだ、セイル。久しぶりに二人で鍛治をやらないか?十代の頃はよくやっただろ」
「そうだったね。あの頃は二人で鍛治をしながらも、互いに腕を競い合ってたし…。懐かしいな」
セイルはライルの隣の椅子に腰を下ろして、遠くを見つめるような目を夕日の光が降り注ぐ窓に向けた。
「でも、結局、兄さんの腕が僕を完全に上回ってしまったけど…」
「…そうか?俺は父さんから、お前とは違う意見を聞かされたぞ」
「え?」
セイルは驚いたような表情で、ライルの方に目を向けた。
「お前が二十歳になって独立宣言した時、父さん、あまりいい顔をしなかっただろ?」
「あ…ああ、そうだけど。でも、あれは僕がまだまだ未熟で…」

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