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失った幸せ

[137]  テラ  2008-11-01投稿
まえがき

皆さん、今幸せですか?「幸せ」って一体何なのでしょうか…
形で目に見える幸せもあれば、見えない幸せもある。
私はその二つを失った一人です。

でも、生きているだけで幸せなのかもしれません。

第一章 桜

平成17年4月3日。
この日を私は一生忘れる事が出来ない、「幸せ」のスタートの日になった。
私は商業高校に通っていた。通っていたものの、幽霊生徒だった。授業には出ない、遅刻・早退、欠席は当たり前。学校が大っ嫌いだった。そんな私が高校生活を続けて行ける訳がなく、高校2年で通信制の高校に編入した。残り1年の高校生活を、働きながら通った。
隣り街の大型スーパーの精肉部でアルバイトを始めた。単純作業が私には合っていた。そして、良い上司、先輩に恵まれ、仕事に行くのが楽しかった。
アルバイトの私は夕方5時まで…正社員は3時で帰っていた。
5時まで残る私にいつも付き合ってくれた、2つ年上の男の先輩がいました。
最初は愛想がなくて苦手な先輩だったのですが、話してみるとすごく面白い人だった。

私は彼の事が好きになっていた。

でも彼には、毎日お弁当を持ってきてくれる彼女がいた。

自分の気持ちを伝える事なく、1年が過ぎ、私は退職をした。

退職してからも、肉を頼みに職場には顔を出していた。
「毎回来るのは大変だから…」と彼から紙を受け取った。開いてみると、彼の携帯番号だった。

それからたまに、彼と連絡を取るようになった。
12月…大学生の友人が冬休みの為、帰ってきていた。夜遅くまでファミレスで語り合っていた。
そこに私の携帯がなった。

彼からだった。

出てみると様子がおかしい。

「…どうしました?」

彼は彼女との事で悩んでいた。

心配になった私は友人を自宅まで送り、彼の所に急いで行った。

私は朝方まで彼の話しを聞いていた。いつの間にか、朝方までドライブして話すのが日課になっていた。私は全く苦にはならなかった。

彼は彼女と別れた。

それからも二人でのドライブは続いた。

気が付けば春になっていた。
夜桜を見に行く事に。
ライトアップされた桜並木を二人で歩いた。

彼は私に言った。

「好きです。僕と付き合ってください。」

「喜んで。」

桜吹雪の中で、彼は私の手を強く握り締めてくれた。

平成17年4月3日、私達は歩き始めた。

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