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西の国〜縛られた鎖〜 8

[279]  Heart  2008-11-02投稿
「私達の部隊は隠密起動部隊である。」
リンスが胸を張って言った。
「隠密起動…ですか?」
「そうだ。」
「例えばどんなことをするんでしょう?」
「私達は戦場では働かない。私達の仕事は裏切り者の抹殺」
「裏切り者の抹殺…」
「そうだ。敵からのスパイ、敵に情報を流してる者、仲間を殺した者などが対象だ。」
「今まで、そんな人は何人いたんですか?」
「0だ。」
「えっ…」
「この部隊は昨日できたのだ。だから0」
「昨日…!」
「そうだ。だから新米だからって気を使わなくてもいいぞ。みんな新米だからな。」
ハイドはかなりビックリして言葉がでなかった。
「それと、私達の部隊は極秘だから外に出ても話すなよ。」
「……………」
「ハイド聞いているのか?」
「なんとか…」
「ならいい。では解散。仕事が入ったら魔法で連絡が行く。すぐに来いよ。」
「わかりました。では失礼します。」

ハイドは軍施設から出た。そらが眩しく空気が綺麗だった。

〜これが牢屋から出た気持ちなのかな〜

ハイドはそう思い深呼吸をした。
すると帰り道の所にケインが歩いていた。
「お〜い。ケイ〜ン」
ケインが止まって振り向く。
「ハイドか…どうした?」
「ケインはどこの配属になった?」
「特攻部隊…アカネも一緒」
「そっか〜話せる人がいて良かったな。」
「そうだな…お前は」
「お前は…」
「自分の隊の名前も忘れたのか?」
「んーたしか護衛部隊だよ…」
ハイドはとっさに思いついた部隊を言った。ドキドキして汗が止まらない。
「そっか…」
「うん…」
「お気楽者め…」
ケインが静かに呟いた。
「何か言った?」
「別に…。俺こっちだから…」
そう言うとケインは足早に去っていった。
ハイドは嘘がバレなくて安心した。しかしケインの気持ちには一切気がつかなかった。

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