一線
越えてはいけない。
仲良しの男友達。
それだけでよかったのに。
同じ職場で、気が合う男女がいた。
気がつけば独身の女二人に、既婚の男一人。職場で変な三人組として有名になった。
月に一度、飲みに出かけては、たくさんの話をした。
そのうち、あたしは彼と二人で、三人で遊んだ後、こっそり会うようになった。
当然、友達として。
人見知りなあたしの、たどたどしい、くだらない話を真面目に聞いてくれた。
笑ってくれた。
あたしはすごく嬉しかったの。
ただそれだけ。
何だか仕事の時の、二人きりの時間が増える。
彼がわざとあたしとのシフトを合わせてると、笑って言う。
あたしの話を聞きたいと言う。
彼の奥様も、あたしをいい人だと言う。
あたしは、今更だけど、幸せな家庭を、壊すつもりなんてなかった。
あたしが仕事を辞めた。
それがきっかけ。あたしたちは仕事仲間で終われなくなった。
友達から愛人。
そして今、一緒に働いてた時間と、愛人になってからの時間が同等に…。
一線を越える事は、きっと相手が独身じゃない限り、切なさを越えていくタフな心。
それが無いなら、越えてはならなかった。
一線の重みを今噛み締めている。
仲良しの男友達。
それだけでよかったのに。
同じ職場で、気が合う男女がいた。
気がつけば独身の女二人に、既婚の男一人。職場で変な三人組として有名になった。
月に一度、飲みに出かけては、たくさんの話をした。
そのうち、あたしは彼と二人で、三人で遊んだ後、こっそり会うようになった。
当然、友達として。
人見知りなあたしの、たどたどしい、くだらない話を真面目に聞いてくれた。
笑ってくれた。
あたしはすごく嬉しかったの。
ただそれだけ。
何だか仕事の時の、二人きりの時間が増える。
彼がわざとあたしとのシフトを合わせてると、笑って言う。
あたしの話を聞きたいと言う。
彼の奥様も、あたしをいい人だと言う。
あたしは、今更だけど、幸せな家庭を、壊すつもりなんてなかった。
あたしが仕事を辞めた。
それがきっかけ。あたしたちは仕事仲間で終われなくなった。
友達から愛人。
そして今、一緒に働いてた時間と、愛人になってからの時間が同等に…。
一線を越える事は、きっと相手が独身じゃない限り、切なさを越えていくタフな心。
それが無いなら、越えてはならなかった。
一線の重みを今噛み締めている。
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