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8月9日 14話

[163]  実話  2008-11-03投稿
このキスがきっかけとなり僕たちの距離は近づいた。
僕たちは毎日会うようになり、そのたびに海に行き、たくさん話をし、お互いを理解するようになった。

でも唯一会えない日があった。
毎週土曜日はユミが不倫相手と会う日だった。

僕の気持ちはもうとっくにユミの事が好きだった。
それの気持ちは口にしなくてもユミにも伝わっていた。
ユミは会いに行く前にいつも僕に言った。
『私って本当にズルいよね。ユウ君の気持ち知ってるのに。それに答えられなくてゴメンね。』

僕はそれでもよかったんだ。
いつもユミの側にいて慰めたり、冗談言って笑ったり。それで充分だった。
これ以上、ユミを困らしたりしたくなかったから。

『いいよ!気にすんなよ。オレはユミの帰りを待ってるね。』

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