特別ではない主婦(34)
バイト先に行くなんて、どれくらい振りなんだろう?そういえば、
バイトやめてから、一回も行ってなかったわ、
とか思いながら。
その時だけ可愛くなった私は、バイト先までバスに揺られていた。
ぼんやり窓の外を見ると懐かしい景色がバスのスピードに合わせて後ろへ流れて行く。
ふと、目に入った、自販機。突然、胸がキュッとなった。
何だ?何?狭心症?
まさかね(笑)
えっ、ちょっと!でも!何でこんなドキドキしだしちゃったの、私!?
もう少しで降りなければならないバス停なのに。
バイト先でウケる(笑)予定なのに。
き、緊張?・・・緊張してんの?まさか。
そんなにデリケートじゃないしっ!
フラッと立ち上がって、 なんとか下車。
履き慣れてないブーツも手伝って。フラフラしてた。
自分を追い越して行く人達に避けられながら、フラフラとバス待ち合いのベンチに座る。
フーッ・・・まだ時間は大丈夫だし。少し落ち着いてから行こう。
うつむき加減で座りながら、ドキドキとフラフラが落ち着くのを待つ事にした。
そうだ、缶コーヒーでも 飲もう。あったかいモノでも飲めば、少しは落ち着くかもしれない。
フラッと立ち上がって、すぐ側にある自販機へと 歩く。
う〜ん、これはやっぱりブーツに慣れてないからかな?なんて思いながらうつむいたまま、フラリフラリ。
「大丈夫ですか?気分悪いんですか?」
背後で、そう声がする。
そして、トントンと、肩を叩かれた。
振り向きざま、
「いえ、大丈夫で・・」
・・・・・。
「す・・・」
振り向いた私の目に、見覚えのある、でも、でも明らかに大人な顔つきの「元彼」がいた。
「ぎっ・・・」
ぎゃぁぁぁあ!!
そうだ、そうだった、そうだよ、来るかもしれなかったんじゃん!!
「え・・・あ、久しぶりだなぁ」と彼が言ったが早いか。
ブーツ履き慣れてない?は?何ですか?それ。
くらいの勢いで、私、バイト先とは逆方向へ猛ダッシュ。
「うわっ!逃げるなよ、オイ、どーすんだよ、反対だろ、オイ!!」
と、声が、後ろでする。
でも、振り返れない、振り返れるハズがない!!
とにかくダッシュ。
暴走列車再び。
どれくらい走っただろうか。来たことのない公園に行き当たった。
バイトやめてから、一回も行ってなかったわ、
とか思いながら。
その時だけ可愛くなった私は、バイト先までバスに揺られていた。
ぼんやり窓の外を見ると懐かしい景色がバスのスピードに合わせて後ろへ流れて行く。
ふと、目に入った、自販機。突然、胸がキュッとなった。
何だ?何?狭心症?
まさかね(笑)
えっ、ちょっと!でも!何でこんなドキドキしだしちゃったの、私!?
もう少しで降りなければならないバス停なのに。
バイト先でウケる(笑)予定なのに。
き、緊張?・・・緊張してんの?まさか。
そんなにデリケートじゃないしっ!
フラッと立ち上がって、 なんとか下車。
履き慣れてないブーツも手伝って。フラフラしてた。
自分を追い越して行く人達に避けられながら、フラフラとバス待ち合いのベンチに座る。
フーッ・・・まだ時間は大丈夫だし。少し落ち着いてから行こう。
うつむき加減で座りながら、ドキドキとフラフラが落ち着くのを待つ事にした。
そうだ、缶コーヒーでも 飲もう。あったかいモノでも飲めば、少しは落ち着くかもしれない。
フラッと立ち上がって、すぐ側にある自販機へと 歩く。
う〜ん、これはやっぱりブーツに慣れてないからかな?なんて思いながらうつむいたまま、フラリフラリ。
「大丈夫ですか?気分悪いんですか?」
背後で、そう声がする。
そして、トントンと、肩を叩かれた。
振り向きざま、
「いえ、大丈夫で・・」
・・・・・。
「す・・・」
振り向いた私の目に、見覚えのある、でも、でも明らかに大人な顔つきの「元彼」がいた。
「ぎっ・・・」
ぎゃぁぁぁあ!!
そうだ、そうだった、そうだよ、来るかもしれなかったんじゃん!!
「え・・・あ、久しぶりだなぁ」と彼が言ったが早いか。
ブーツ履き慣れてない?は?何ですか?それ。
くらいの勢いで、私、バイト先とは逆方向へ猛ダッシュ。
「うわっ!逃げるなよ、オイ、どーすんだよ、反対だろ、オイ!!」
と、声が、後ろでする。
でも、振り返れない、振り返れるハズがない!!
とにかくダッシュ。
暴走列車再び。
どれくらい走っただろうか。来たことのない公園に行き当たった。
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