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かくれんぼで始まる恐怖からの脱出【院長室の探索〜1】

[832]  SUZAKU  2008-11-03投稿
息を潜めて待っている度に足音が近付いてくる…そして部屋の直前で足音が止んだ。居ることが気付かれたのだと思いかなり焦った…しかしそうではなかった。音が止んで少し経った時に現れた…容姿は小学校〜中学校くらいの女の子で真っ赤なワンピースを着ていた。僕は息を潜めて通り過ぎていくのを待った…そして部屋を出る直前にその何かは紙切れを落としていった。


安全を確認して紙切れを拾ってみた…その紙切れは名札みたいだった。名札には『○年2組 朝倉真紀』と書かれていた。またいつ彼女が戻ってくるか分からなかったので、急いで辺りを調べる事にした…机を眺めていると引き出しが開いている事に気付いた。引き出しの中には雑誌と患者のカルテ、そして強力な光を発する懐中電灯があった…雑誌の内容を確認することにした。


『行方不明者…朝倉真紀(雅代の娘)、朝倉雅代(真紀の母親)、担当医師…藤家克敏』と見出だしに書かれていた…「朝倉真紀は確か先程、あの子が落とした名札に書いてあったよな?」とぼやきながら、更に見てみる事にした…『我々、メディアや警察関係者はこの家族の失踪に関わっていると思われる、当時の担当医師を捜索中である。依然として見付からないが気になる事があった…損傷が激しく性別や身元不明の遺体が、二体も見付かった。一体はかなりの高温で焼かれていて今の技術では、身元を割り出すのは不可能だ…そして、もう一体は体中があなだらけで顔もひどく傷付けられていて、男性か女性かも分からない程だった。その為、調べるのも困難だと知らされている。』となっていた…


僕は好奇心が旺盛だったのでこの事件を解明してみることにした…

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