携帯小説!(PC版)

靴紐

[125]  ふく  2008-11-04投稿
友人を通して知り合った女の子
二人で会うのは初めてで少し緊張する
隣に座っている君の存在が何だか不思議に思えてくる
小さくて可愛くて甘い香り
お酒を飲みながら話も弾んで楽しい気持ちにさせてくれる
気を遣う所
話が途切れない様に色んな話をしてくれる
君の言う冗談
自然と惹き付けられる

君が僕の足元を見て笑う
何故だか分からなかった
『男の子だね』と言って呆れた顔をする
意味が分からなくて『何』と尋ねると
『縦結びになってるよ』と僕の靴に手を延ばす
器用な手つきで靴紐を結び直した
『こうしたら綺麗だよ』正面から見る君の顔をつい見詰めてしまった
何か嬉しくて赤面しそうになる
君が照れた様に目を反らして体を戻した

君には彼がいる
知り合った時から知っていた
少しずつ膨れる感情に気付いた
だけど僕のものではない
こんな些細な事で幸せを感じたのに
現実を見れば寂しい
帰っていく君を引き止める事が出来ないからもどかしい

もう一回君と二人で会ってみたい
また君と笑い合ってみたい

結び直された靴紐を解く時切なさが込み上げた
君が教えてくれた結び方でもう一度やってみるけど上手く行かない
何だか胸が苦しい

また『駄目だね』って側で呆れて笑ってよ
きっと同じ靴を履く度に君を思い出す

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