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奈央と出会えたから。<266>

[513]  麻呂  2008-11-04投稿

それをイイコトに、青山さんの言葉は、ますますエスカレートしていった。



『あんたさぁ、マジで相手されてると思ってんの?!ばかじゃね?!

あんたみたいなダサイ女、北岡先輩がマジで相手してるようなら笑えるわ。

所詮は遊びよね。

ア・ソ・ビ。

北岡先輩には、あんたじゃ釣り合わねぇんだよっっ。

とっとと消えなっっバーカ。

少しは身の程を知れよ?!

鏡見たコトあんのかよ?!

てめぇ見てっと、うぜぇーんだよ。

吐き気がするわ。

忠告しといてやる。
北岡先輩から手を引け。

さもないと、これから痛い目に合うよ、あんた。

分かったら家帰って、ママにでも慰めてもらいな!!』



青山さんは、あたしにそう捨てゼリフを残し、その場から立ち去った。





『ひど‥‥‥い‥‥‥‥‥。』



悔しくて――



涙が止まらなかった――



悔しい‥‥悔しいよ‥‥‥。



青山さんに言われた言葉よりも‥‥‥



聖人が‥‥女のコと抱き合っているのを見てしまったコトが、



あたしはショックだったんだ――



確かに――



最近、あたしはユカと仲直りするコトが出来て、浮かれ過ぎていたかも知れない。



でも――



聖人は‥‥聖人は、それを優しく見守っていてくれたじゃん。



ユカと、また元通りに仲良くなれたコトを、



一緒に喜んでくれたじゃん――



“よかったな”って――



なのに、



なのに――



その間、



聖人は、あたし以外の他の女のコと会っていたんだ――



そう言うコトだったんだね――



あたしって、相当オメデタイ頭してるよね――



バカみたい――



相当バカだよ‥‥あたし‥‥‥。



その日は、家に帰る足取りが、やけに重くて――



お母さん‥‥‥



もう‥帰ってるかな――



真っ赤になった目と、



腫れた瞼が元に戻るまで――



あたしは、



公園で時間を潰すコトにしたんだ――

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