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ハーフムーン ?

[1004]  2008-11-06投稿
ミユキはあたりを見渡したが、周りには森と狭い道路の他に何も無く、もうバスを待つ以外に方法は無かった。


ミユキはバスを待ち続けた。


ベンチも何も無い、ただのバス停で、ひたすらバスを待った。


15時20分。
バスの予定時刻まで、残り1時間を切った。


また遠くの森で、雷鳴が聞こえる。


タイミングを合わせるかのように、強い風がミユキのスカートを揺らした。


ミユキはバスを待ち続けた。


16時15分。
ついにバスの予定時刻になった。


しかしバスは来ない。


16時30分。
まだバスは来ない。


それどころか、待ち始めてから1台の車も通らなかった。


それでもミユキはバスを待った。


17時00分。
ついに雨が降りだした。


冷たい雨が、ミユキの髪を濡らす。


それでもミユキはひたすらバスを待った。


18時00分。
あたりはすっかり暗くなった。


ミユキのシャツは、ずぶ濡れで、ピンクの肌が透けて見えた。


18時35分。
バスの定刻から2時間以上が過ぎた時、遠くから車のエンジン音がした。


その音はどんどん近付いて来る。


そして、ヘッドライトが闇夜を切り裂き、ついにバスはやって来た。

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