携帯小説!(PC版)

トップページ >> 恋愛 >> 奈央と出会えたから。<268>

奈央と出会えたから。<268>

[507]  麻呂  2008-11-07投稿

『奈央っっ!!何とか言ってよ!!何されたのよ!!青山に!!

本当にもう!!聖人は電話に出ないし、奈央は、黙りこくるしっっ。

もう‥‥一体何があったってのよ!!』


ユカは涙目になりながら、あたしにそう言った。



そして――



ユカの目から、キラッと光るものが見えたトキ、



あたしは、自分の浅はかさに、酷く腹が立った。



あたしって、どこまで性格がひねくれているんだろう。



どこまで、人を疑えば気が済むんだろう。



ユカとは――



また、仲がよかった頃のあたし達に戻れた筈なのに――



あたしの為に――



涙まで流してくれて――



ごめんねユカ――



ごめんねっっ――



『ユカ。ありがとう。あたしのコト、そこまで心配してくれて。

あのね‥‥別に青山さんに何かされた訳じゃないケド、忠告されちゃった。』



『忠告?!』



『うん。聖人から手を引けって。

さもないと痛い目に合うよって。

それと‥‥‥。』



『それと‥‥?!』


『うん。図書室に連れて行かれて、聖人と3年の女子が抱き合ってるのを見せられちゃった。』



『えぇっっ?!何よそれ。マジで?』



ユカは、あたしの話にビックリしてたケド――



『奈央。それってさ、よく考えたらおかしくない?!

だって、青山のヤツ、聖人と3年の女子が図書室にいるのを知ってたってコトになるじゃん。』



『あっ‥‥‥。』



ユカに、言われるまで、気付かなかった。



あたし、聖人が女の子と抱き合ってるってコトだけに、とらわれてて、



そこまで深く考えていなかったから。

感想

感想はありません。

「 麻呂 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス