エンブレム〜序章〜?―?
何だ?今の音…。
耳を澄ます。
…あれ気のせいだったか?
さらに耳を澄ます。
十秒…二十秒…。
待てども待てども聞こえないと…。
「ふ…」
思わず失笑してしまった。
何やってんだ俺は…。
只の空耳如きに何を期待してるんだ。
うーん、やっぱ少し思考が変な感じになってるな。
さっさと帰って少し寝るか。
俺はそう思い直し、再び家に向って記念すべき第一歩を…。
ガサ‥ガサ…。
「…うーん」
どうやら聞き間違えではなかったようだ。
物音がした方を見る。
目が合った。
と言っても相手は草むらの影からこちらを見ているので姿までは確認できない。
うーん、何だろうあれ?
猫かな。
いやあの大きさからして猫じゃないだろう。
じゃあ犬かな。
いや、それより大きく見えたから多分違うだろう。
じゃあ、何だろうな、あれ。
気になるなぁ。
でも時間もやばいしなぁ。…そういえば朝、麻衣が「今日ね、怜お姉ちゃんと町に買い物に行ってくるから」とか言ってたよな。
財布も無かったし恐らく友達と遊び終わった後そのまま町に買い物に行くのだろう。
ならば帰りは七時頃になる筈だからまだ少し余裕があるな。
「…よし、見に行こう」
続
耳を澄ます。
…あれ気のせいだったか?
さらに耳を澄ます。
十秒…二十秒…。
待てども待てども聞こえないと…。
「ふ…」
思わず失笑してしまった。
何やってんだ俺は…。
只の空耳如きに何を期待してるんだ。
うーん、やっぱ少し思考が変な感じになってるな。
さっさと帰って少し寝るか。
俺はそう思い直し、再び家に向って記念すべき第一歩を…。
ガサ‥ガサ…。
「…うーん」
どうやら聞き間違えではなかったようだ。
物音がした方を見る。
目が合った。
と言っても相手は草むらの影からこちらを見ているので姿までは確認できない。
うーん、何だろうあれ?
猫かな。
いやあの大きさからして猫じゃないだろう。
じゃあ犬かな。
いや、それより大きく見えたから多分違うだろう。
じゃあ、何だろうな、あれ。
気になるなぁ。
でも時間もやばいしなぁ。…そういえば朝、麻衣が「今日ね、怜お姉ちゃんと町に買い物に行ってくるから」とか言ってたよな。
財布も無かったし恐らく友達と遊び終わった後そのまま町に買い物に行くのだろう。
ならば帰りは七時頃になる筈だからまだ少し余裕があるな。
「…よし、見に行こう」
続
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