ロストクロニクル3―12
辺り一面は既に火の海と化していた。 「タクト、シャープを追いかけるぞ!」
「パールはどうするんだ!」
「大丈夫だ。あいつがこんなところでくたばる訳ねぇだろ。まずはシャープを追いかけるぞ。あっちはパールとは違って一人じゃ危険だ。そうだろ?」
タクトはしばらく黙って考えた。
「・・・分かった。塔へ向かおう」
タクトたちは燃え上がる学校を背に、塔へ向かった。
「居たぞ!」
シャープは塔の前で立ち竦んでいた。なぜなら、シャープの目の前にはオレンジ色髪の毛でもじゃもじゃ頭の女性が立ちはだかっていたからだ。
「シャープ!」
タクトとウェドがシャープに近づく。
「良かった〜。ちょっとはおもしろそうなのが来た。こんな魔導師だけを相手にしてもおもしろくないものねー」
「お前、何者だ!」
ウェドが素早くハンマーを手に持つ。
「あっ、自己紹介からね。わたしの名前は竹刀っていうの。ちなみにR11ね」
タクトには名前よりも後の言葉の衝撃の方が強かった。
R11・・・
すかさずタクトも剣を抜く。
「自己紹介はこんなところ?それじゃあ・・・」
竹刀は懐から一本の竹を取り出した。
「・・・竹?」
「シャープ、ウェド気を付けるんだ」
タクトたちは竹刀とある程度の距離は取ってある。だが、タクトの脳裏にはあの衝撃波のイメージが強く残っていた。
「シャープ、お前は少し下がってろ。何がくるか分からないからな」
「分かりました」
シャープは素直にウェドの言葉に従った。
「・・・わたしに距離なんていう概念は存在しない」
竹刀が地面に竹を突き刺したかと思えば、次の瞬間、急にシャープの周りに無数の竹が生えだし、一瞬のうちに竹の中に閉じ込められてしまった。
「シャープ!」
「な、何が起こったんですか?」
シャープは混乱していた。
「お二人さん、前ちゃんと見ないと」
タクトとウェドが振り返るとそこには、地面から生えた先の尖った竹が曲がりくねって、二人に突き刺さろうとしていた。
「タクト避けろ!」
ぎりぎりのところでウェドは避けたが、タクトは避け切れずに腕にかすった。
危なかったー
二人を取り逃し、地面に刺さった竹は、そのまま動きを止めた。
「パールはどうするんだ!」
「大丈夫だ。あいつがこんなところでくたばる訳ねぇだろ。まずはシャープを追いかけるぞ。あっちはパールとは違って一人じゃ危険だ。そうだろ?」
タクトはしばらく黙って考えた。
「・・・分かった。塔へ向かおう」
タクトたちは燃え上がる学校を背に、塔へ向かった。
「居たぞ!」
シャープは塔の前で立ち竦んでいた。なぜなら、シャープの目の前にはオレンジ色髪の毛でもじゃもじゃ頭の女性が立ちはだかっていたからだ。
「シャープ!」
タクトとウェドがシャープに近づく。
「良かった〜。ちょっとはおもしろそうなのが来た。こんな魔導師だけを相手にしてもおもしろくないものねー」
「お前、何者だ!」
ウェドが素早くハンマーを手に持つ。
「あっ、自己紹介からね。わたしの名前は竹刀っていうの。ちなみにR11ね」
タクトには名前よりも後の言葉の衝撃の方が強かった。
R11・・・
すかさずタクトも剣を抜く。
「自己紹介はこんなところ?それじゃあ・・・」
竹刀は懐から一本の竹を取り出した。
「・・・竹?」
「シャープ、ウェド気を付けるんだ」
タクトたちは竹刀とある程度の距離は取ってある。だが、タクトの脳裏にはあの衝撃波のイメージが強く残っていた。
「シャープ、お前は少し下がってろ。何がくるか分からないからな」
「分かりました」
シャープは素直にウェドの言葉に従った。
「・・・わたしに距離なんていう概念は存在しない」
竹刀が地面に竹を突き刺したかと思えば、次の瞬間、急にシャープの周りに無数の竹が生えだし、一瞬のうちに竹の中に閉じ込められてしまった。
「シャープ!」
「な、何が起こったんですか?」
シャープは混乱していた。
「お二人さん、前ちゃんと見ないと」
タクトとウェドが振り返るとそこには、地面から生えた先の尖った竹が曲がりくねって、二人に突き刺さろうとしていた。
「タクト避けろ!」
ぎりぎりのところでウェドは避けたが、タクトは避け切れずに腕にかすった。
危なかったー
二人を取り逃し、地面に刺さった竹は、そのまま動きを止めた。
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